今回は水なし洗車&ワックスのFW1を試してみたいと思います。
目次
FW1とは
水を使わない洗車&ワックス剤FW1 4537167400016
FW1は、水なし洗車、ワックスを謳うクリーナー製品です。
これ一つでありとあらゆる面に対応できるらしい。
使用可能な面は日本の公式サイトを見て頂くのがいいでしょう。
海外製の製品ですが、缶のラベルは全て日本語のラベルになっています。
日本のアマゾンでは\2,400。
米アマゾンでは$22程で購入可能ですので、日本向けの販売価格としては良心的な方だと思います。
時折海外製品を日本で売る際に、ベラボーに価格あげて売ってるケースがありますが、今回はそんなことは無いようです。
※関税の関係でやむなく上がっているケースは多々あると思いますが…。
FW1 Wash&Wax High Performance Cleaning Wax Np Water Required Net Wt. 1.75 OZ
上記の通り、海外製は日本で買うより、米アマゾンで買ったほうが送料込みでも安上がりというケースが結構ありますが、今回は日本アマゾンで普通に買ったほうがお得です。
個人的にあまり印象の良くないFW1
で、実のところを言いますと、正直このFW1、私の中では印象が良くありません。
私のエリアだけかもしれませんが、カー用品店に行くとチョイチョイこのFW1の実演販売の方々と遭遇するんですね。
で、車にいると寄ってきて、窓をコンコンと…。
内容としては
「FW1って知ってますか?」
「磨いてもらった事ありますか?」
「ヘッドライトとかピカピカになりますよ?」
「あなたの車で実演してもいいですか?」
という内容なんで、普通にやんわりとお断りするわけですが、心の中は修羅場です。私には断固拒否する理由があります。
それはですね
販売の人が実演に使ってるタオルが真っ黒で汚ぇんだわ…。
本来水色であろう実演に使っているクロスですが、何台も何台も使いまわしているからか、拭いてる面が真っ黒になっています。
そんなのを腰にぶら下げてやってきて
「(砂がおもいっきり噛んだタオルで)磨いてもらったことありますか?」
って言われましても…ねぇ…。
砂の力で物理的に汚れ落とすんですか?と。
人の車触るのにそんな汚いタオル使うんですか?…とね。
本当に洗車に力入れてるなら絶対にやらないと思うんですよね…。
神経質過ぎだと笑われるかもしれませんが、そもそもに洗車に関する部分ではよくわからない他人に車を触らせたくないというのもあります。この手の製品が好きな方にはこういう考えの方多いんじゃないでしょうか?
まぁそんな理由があってFW1は印象が良くないんですが、これだけで製品の批判をするのはお門違い。
製品はそのものは良いのかもしれません。じゃなけりゃわざわざ日本に輸入して実演販売までするはずもありません。
更にはもっとちゃんとした理由があります。
それは
実演受けた人が高い確率で何本も買っていくから。
そうなんですよ。ちょっと性格が悪いですが、実演販売のお断りをした後、車内から施工された他の方がどんな反応をするのかと、他車に行って実演販売する様子を見ていたんですね。
「うわー真っ黒な面でゴシゴシしてるー!ありえねー」
なんて見ていたら、こっちの感情とは裏腹に、みんな凄く喜んだ表情で、ニコニコしながら、一気に2本とか、多い時には3本とかまとめ買いしていくんですよ。
1本2400円だから2本買ったら4800円。いいお値段ですよ?3本買ったら7200円ですよ?
それなのにニコニコして買っていくんです。
さらには、ブーーーンとカー用品店の駐車場に入ってきて、実演受けて、2本購入して、そのまま帰っていくなんて人も。
「あれ?お買い物は?いいの?満足しちゃったのー!?」
なんてこともあるわけです。
となれば、製品そのものは凄くいいんじゃないかと思えてくるし、試さないわけにはいかないなと思えてくるわけです。
FW1を施工してみる
というわけで、購入して実際に使ってみる事にしました。
まずは車に施工してみたいと思います。
車に施工
まずは吹き付けた感じ。
車体に吹きかけると泡が出てきます。
結構広範囲に勢いよく広がります。
塗り延ばしてみると、比較的スルスル伸びますが、結構ムラになりやすい。
濃色車は注意が必要です。
塗り延ばし用のMFタオルと拭き取り用の乾いたMFタオルを1枚ずつ用意しておいた方が作業が捗りそうです。
施工結果
施工結果は…。
うーん、光沢は出たよう感じはしますが、正直傷のギラつきが目立って仕方ありません。
このギラつき感は、ヴゥードゥーライドのシルク施工後が近い感じでしょうか?
「お前のボディーが傷だらけなだけだよ」
と言われてしまうと、ぐうの音も出ないですけど…。
直前に施工していたのが、Soft99ブラックなもんで、FW1施工時に古いワックス成分も綺麗に落としてしまったようです。
と考えると、クリーニング成分については効果が高いといえるのかな?
私の車のように、塗装面が荒れている車は逆に既存のコーティング剤が落ちて、傷が目立つようになるかもしれません。
FW1の撥水状態
次にFW1の撥水状態です。
まずは施工1週間後。
手洗い洗車前後の様子を動画でご覧ください。
うーーーーん…、疎水のような感じもしますが、弱いかなぁ…?
明らかに手洗い洗車後に効果が落ちていますね。
次にもう一度施工して1週間後。
今回も手洗い洗車の前後での比較ですが…。
お?
2週目の結果は良好ですね。
綺麗に水が引いていきます。
手洗い洗車後はやはり効果が落ちている感じはしますが、1週目と比べると効果は高くなっているようです。
1回目の時は、汚れ(古いワックスやコーティング剤の成分)と相殺、2回目から純粋にFW1の効果といった感じでしょうか?
FW1でヘッドライトを磨いてみる
FW1といいますと、よく動画で車のヘッドライトを磨いていたりします。
今回はこのヘッドライト磨きにチャレンジです。
今回試すのは、これまで洗車の「せ」の字もされたことがないような、HONDAのSTREET。
重ステ、パワーウィンドウ無し、キャブ車という時代を感じさせる車です。
ヘッドライトを磨く
それでは早速磨いてみます。
うーん…予想以上にSTREETのヘッドライトが綺麗でした(笑)
もっと盛大に黄ばんでいるのかと思いきや、ピカピカしています。
全然洗っていないのに…。
設置角度の問題なのかな。フロントに対してほぼ垂直面なので、直射日光が当たる時間が短くて、劣化が少ないとか?
ちなみに、磨いた後のタオルを見ると、若干汚れているのがわかりますが、これが普通に拭いてもとれるような元々の汚れのせいなのか、FW1の効果なのかはイマイチわかりませんね…。
施工した感じでは全体に満遍なく広がって使いやすい感じはありました。
っていうか、施工方法ですが、10~20秒放置って…
あれ?溶剤入ってる?
確かに缶の方にも「石油系成分が含まれておりますので、ご使用の再にはゴム手袋の着用をお勧めします」と書いてありますね。
成分は
- 水
- 潤滑油
- カルナウバ蝋
- ヘプタン等
これかな。「ヘプタン」。
ヘプタンの使用用途を調べると
塗料・インキ溶剤、重合溶媒、油脂抽出溶剤、燃焼試験用、洗浄剤
参考:ノルマルヘプタン 142-82-5 | 三協化学株式会社
と出てきました。
ちなみにwikipediaには
n-ヘプタンは、消防法上の危険物第4類第1石油類に該当するほか、労働安全衛生法で名称等を通知すべき危険物及び有害物に指定されている。
とあります。
ゴムパーツあたりには使用しない方いいのかなぁ…。
KUREのLOOXでヘッドライトを磨く
さて、カルナウバワックスが入っていて、ヘッドライト磨きにも使えて…ということで私が真っ先に思い浮かべたのがKUREのLOOXです。
LOOXレインコートとかLOOXデラックスとか色々ありますが、それらの製品ではなく初代LOOX。
LOOXには研磨剤が含まれますが、ヘッドライトのクリアパーツ磨きにも使えるようになっています。
それでは、LOOXでヘッドライトを磨いてみます。
LOOXは泡がノズルから直線的に出ますね。
施工前後の変化はこちらも正直微妙。
もっと、まっ黄色のライトが良かったかな…。
とりあえずタオルは汚れているので、一応汚れは落ちたと判断しましょう。
まぁ研磨剤入ってるし。
ちなみにLOOXにも石油系溶剤は入っているようですね。
KUREのLOOXでとFW1の使用感の違い
さて、LOOXとFW1の使用感を比較してみましたが、LOOXとFW1ではだいぶ感覚が違いました。
LOOXはFW1に比べて泡というか液体がねっとりとした感じ。ついでに拭き取り時には結構残る感じがありました。
FW1はスッキリした感じの使用感です。
スプレーした際には、FW1は勢いよく広範囲に綺麗に広がり、飛び散りは少ない感じでした。
LOOXは直線的で1か所にジュワっと出る感じ。
効果の違いはLOOXのように研磨剤の物理技で削るか、FW1のようにヘプタンで溶かして落とすかどちらを取るかって感じでしょうか?
FW1をパネルで比較
次は、FW1をパネル施工して比較してみたいと思います。
FW1単体施工
先ずはパネル左側にFW1を施工。
うーん…。
ちょーっと薄いかなぁ。
KUREのLOOXとの比較
次はLOOXとの比較です。
パネル右側にLOOXを施工してみました。
いかがでしょうか?
LOOXのほうが明らかに濃いですね。
LOOXも施工時にはだいぶギラつきが気になりましたが、やはりFW1施工後の傷のギラギラ感は、汚れというか古いコーティング剤が落ちたことで、普段見えにくかった傷が出てきたことが原因かもしれません。
FW1の滑水性能
次に、FW1の滑水性能を比較してみたいと思います。
先程のパネルを使って、霧吹き実験と、スポイトでの水滴実験です。
霧吹き実験では、FW1のほうが大きめの水滴、LOOXのほうが細かい水滴になりました。
スポイトでの水滴実験では、LOOXのほうが水滴の落ちが早い感じです。
FW1使用レビューまとめ
以上、FW1を使用してみました。
汚れの除去性能については、中々良さそうだというのが第一印象です。
古いコーティング剤、ワックスなどはしっかり落としてくれそうですし、拭き取り時の滑りの良さも相まって傷も入りにくいかなぁという印象。
LOOXと比較した場合、LOOXは結構ワックス成分がいつまでも残って拭き取りが大変なんですが、FW1はスッキリと落ちます。
この点ではFW1は優秀かと思われます。
逆に、傷の多い車での傷の隠蔽性能についてはほぼ期待できないところが少し残念です。
塗装面が綺麗な車なら、十分な効果が期待できそうです。
ホイールの汚れ落としにも使えるようですが、カルナウバワックスがはいっているのでブレーキパッド等にはなるべくつかないように施工したほうがよさそうです。MFタオルにとって、拭き取る形ならうまくいくかもしれませんね。
この辺はまた今度試してみたい所です。
コーディング剤というよりは、汚れを落としてすっきりしたボディーにしたい方や、コーティング剤を施工する前に汚れを落としておきたい方にはオススメできそうです。
逆に、傷の隠蔽効果を期待する方にはちょっと物足りない感じになりそうです。また、カルナウバワックスが含まれますので硬化系コーティング施工前の脱脂には使えなさそうです。
用途に合わせてお買い求めください。
以上、FW1のレビューでした!
コメント
私も非常に気になり買ってしまったクチです。
友人のTOPO PJのヘッドライト黄ばみにはある程度効きましたが、満足のいく程ではありませんでした。
ドライ洗車には抵抗があるので、最近はもっぱら車内の窓ガラスに施工する事が多いです。
車内の内窓への防汚効果は高く、子供たちがベタベタの手で触っても乾拭きで簡単に汚れが取れるので非常に重宝しています。
試しに内窓に施工後、鼻をガラスにゴリゴリして油ベッチャリにしてみましたが、ティッシュで簡単に拭き取れました。
ボディへの施工は艶もそれほどでもないなぁと思っていたのでテスト結果には納得です。
nine さん
コメントありがとうございます!
なるほど。車内のガラスですね!参考にさせて頂きます!
艶に関しては共感してくれる方がいて安心しました(笑)
いつも楽しく拝見しております。
自身で選ぶ際に「これはどうなんだ…こっちの方がいいかな…」と迷ってしまうのでとても助かっています。
さて、5,000円ほどしてしまいますが宜しければ試していただきたい商品があります。
http://www.soft99.co.jp/sp/products/pro/body/prospec_water_repellent_coating_400.html?pid=03654
業務用ですがアマゾンで4,500円ほどで販売されています。
とても興味深いのですが、車輪入れ替えのため暫く手元に車がない&単純にレビューを読んでみたい(笑)ので、ぜひ試していただきたいです。
今後も更新を楽しみにしています!
狭山 さん
コメントありがとうございます!
参考にしていただけて何よりです。励みになります!
中々強気な価格設定ですね…(笑)
レビュー候補にいれておきますね!
今後もよろしくお願いいたします!!!
ケイ素系で金額も似たような商品だと、REVOLTのほうがメジャーだと思います。
https://item.rakuten.co.jp/radius-kawasaki/01/?s-id=review_PC_il_item_01
知り合いの子が、「艶感すごいよ!」と言っていたので気になっていますが
少々値段が高めなのと、バキバキの撥水好きな私はちょっと二の足を踏んでおります。
鑑人さんがここ一発の艶なら!とおっしゃっていたプレクサスとの比較をしてみたいので、タイミングみて買ってみようと計画中
ちなみに、私も簡易コーティングだとプレクサスが1番だと思っているクチです。
Nine さん
コメントありがとうございます!
確かに値段は躊躇してしまう価格ですね(笑)
プレクサスはいいですよね。
沢山新しいコーティング剤が出てますが、全く引けをとならい良い製品です。