ZALMANの一体型水冷CPUクーラー「Reserator3 MAX」を使ってみた

PC

前回の「Core2QuadからCorei7に変えて違いを比較してみた」の記事の通り、CPUを交換してCorei7にするにあたり、LGA1366のソケット形状にあうクーラーが無かったので、以前より試してみたいと思っていた水冷化にトライすることにしました。

今回購入したのがコチラ

ZALMAN Reserator3 MAX

一体型の水冷キットは通常の水冷に比べて低コストで導入できるのがいいところですね。

個人的には冷却系のパーツとしては一番信頼度が高いZALMAN製品なんですが、現在は更生手続き中なんですよね…。
ZALMANが更正手続きを申請 |PC Watch

今後新しい製品が出てくることはないのでしょうか。ZALMAN製品は良く冷えるし、見栄えも良いし、静かだしと個人的には好きなんですが、今後この手の製品となるとサーマルティクあたりの製品しか選択肢がなくなってしまいますね。

開封してみる

購入したReserator3 MAXを開封してみようと思います。

中身は水冷ヘッドと各ソケット用の取付キット等。マニュアルには日本語の記載もあるので安心して取り付けられます。

さらに開封します。

中々大きいですね。大きさ比較のために手元にあったガラケーを並べてみます。


結構なサイズ感です。


組み立て途中ですが、こちらが水冷ヘッド。銅製のピカピカのヘッドです。
ちなみにですが、このヘッド部分には保護シールが貼ってあります。これをはがすのを忘れないようにして下さい。

これをはがさないで取り付けると「水冷なのに全く冷えない!!」なんてことになってしまいますのでご注意を。

組み込んで起動してみた


いやーかっこいいですねコレ!眩しすぎない絶妙な光具合。そしてファンが綺麗です。

ちなみに私の環境はNineHundred2に組み込んだんですが、下記のような問題点がありました。

1.PWMファンのケーブルが短い
この水冷キット、ヘッドの中にモーターがあるようなんですが、こちらから出ている電源ケーブルが3ピン。ラジエーターとファン部分から出ているケーブルがPWMの4ピンになります。
この4ピンのケーブルが私のマザーボードのピンの位置の問題もあって既存のケース背面のファンを外して取り付けようとすると届きません。なのでそのまま取り付ける場合は背面ファンとのデュアルファン仕様にしなければなりません。

2.ファンコントローラと干渉する
次にPWM4ピンの延長ケーブルを買ってきて、背面ファンを外した場合、ケース上の20cmファンと背面ファンのファンコントローラ部分のでっぱりに干渉して取り付けられません。

解決策
PWMファンの延長ケーブルを購入。これでまずケーブル長は解決ですね。
次に、ファンコントローラをケース外側につける。
どうせ背面は普段見えないのでケース内側に出っ張ってるファンコントローラ部分をケース背面に出っ張るように取り付けました。
これでなんとか解決です。

BIOSの設定

さて、取付が終わったところでBIOSの設定です。
まずポンプは常時回っていてもらわないといけないので、3ピンのケースファンの回転数は常時100%に設定します。
次にCPU温度と連動の4ピンの方は私は50℃までは15%くらいで回転するように設定しました。

騒音と冷却性能

ベンチマークをまわしたり、負荷の大きいFPSをプレイしてみたりして温度が上がるように色々試してみましたが、排熱が多少暖かくなる程度。あとは排熱のフィンがぬるくなる程度でした。ちなみにホース部分は熱くなっているので熱が伝わっていないというわけではないようです。

騒音については負荷が大きくなってくると「カカカカ・・・」「ココ・・・コココ・・」といった感じに、HDDのシーク音のようなものがしますが、大して気になりません。…というか使っているPCケースのNineHundred自体が静音とは程遠いところにいるケースですので何とも言えないところではありますが…。

総評

一度は水冷を使ってみたい、安価に水冷を導入したいという方にはこのReserator3 MAXはピッタリだとおもいます。
騒音はまぁ静かとは言いづらいものの、温度上昇がマイルドになるので冷却性能不足のCPUクーラーを使っている方には是非お試しいただきたいところ。ついでにケース背面ファンとのデュアルファンにできるように長いボルトも付属しているのでファン熱量が多いCPUをお使いの方や、熱がこもりやすいケースをお使いの方でも風量強化ができるでしょう。
取り付けは簡単ですし、見た目もすっきりしていて素晴らしい個人的には大満足。是非ともお試しいただきたい製品です。

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