はじめに。
今回の記事は、車検についての記事ですが、最後の最後で「では、ご自身の車について一括お見積り!」的な誘導をするつもりはないのでご安心下さい(笑)
※もしかしたら自動で表示されるバナーに一括車検のバナーが出てくるかもしれませんが…
目次
ついに車検を迎える
中古で購入した私の車。
2005年10月登録の車ですのでついに14年目に突入です。
過去何度か車検を受けていますが、ここに来てなんと過去最低額の車検費用となりました。
車検を受けたのはガソリンスタンド。
今回は、そんな激安のガソスタ車検のお話しや、ユーザー車検、ディーラー車検等についてまとめてみたいと思います。
これまでの修理歴
過去2年の間、私の車もトラブルが無かったわけではなく、普通に故障が発生していました。
- ブレーキ不調でマスターバック修理
- オイル漏れでバキュームポンプ修理
- 破裂したエキスパンションタンク修理
大き目だとこんなところ。
特にエキスパンションタンクの破裂なんかは、中距離運転して帰宅したら、車体の下から滝のように水が流れ出て、水量警告灯点灯。
水を足してアイドリングしてみたら、何事もなく、しばらくするとまた水が流れ出す。
その状態でボンネットを開けて覗いてみたら、エキスパンションタンクに亀裂が入っていて、盛大に水が噴き出している始末。
結局翌日、冷凍庫で冷やした水をタンクに入れ、道中コンビニに寄っては冷水を補充して、どうにか水温が上がらないよう低回転でエンジンを回しながら数キロ先のいつもお世話になっているお店へたどり着くなんていう、結構強引なことをやったりしてました。
素直にレッカー呼んでおけばよかったと今では思います(笑)
っていうか、冷却水がなくなったの本当に家についてからでよかった…。
高速道路で割れたらエンジンが焼き付いてお陀仏でしたね。
車検のお見積り
ということで、前回車検からあれやこれや修理した我がE46。
前回もお世話になった、ガソリンスタンドの車検に出すことにしました。
今回も「なにもしないでいいから、いっちばん安い奴で!そして悪い所あったら教えて」とお願い。
本来は、オイル交換と、ブレーキフルード交換は行うみたいなんですが、オイル交換は自分でオイル管理ちゃんとやってますし、ブレーキフルードは修理の際に交換済みです。
なので、検査の技術料と、パーツクリーニング代のみとなります。
安い!驚愕の見積額!
ということで、一番金にならないお客で申し訳ないんですが、最低限度の費用でのお見積り。
そのお値段…
なんと76,110円!
安すぎ(笑)
内訳はこんな感じ。
車検基本料:13,800円
パーツクリーナー:1,080円
重量税:34,200円
印紙代:1,200円
自賠責保険料:25,830円
合計:76,110円
自賠責と、重量税が大半を占めています。
これで代車もだしてくれるってんだから十分すぎる価格だと思います。
激安車検の落とし穴
メリットが多そうな激安車検ですが、もちろんデメリットも存在します。
それは
「車検を通すためだけの整備になりがち」
という点。
1回当たりの金額が安いため、おのずと台数をこなさなければならなくなります。
このため、1台あたりにかけられる時間というものも少なくなりますし、少しでも早く車検を通す必要があります。
ガソリンスタンド自体では、車検前の見積のための検査程度しかできず、その先は提携先の工場まかせという場合もあります。
実際に車を触るのがどのような人か見えないという点をデメリットととらえる人もいるでしょう。
私の場合はあえて「車検を通すため整備でよい」という大前提と、怪しい所は教えてもらった上で自身で対処という方針なので、問題はないですけど。
ディーラー車検は悪いものではないと思う
激安なガソスタ車検と比較してしまうと、価格が高騰しがちなディーラー車検ですが、私は別に悪くはないと思いっています。
ディーラー車検は「車検後の2年間を安全に乗ってもらい、次回の車検の依頼、もしくは新車購入につなげる」という考えと、自動車メーカーの公式看板を背負っているため、怪しい所は片っ端から見積に上げてきます。
これが価格高騰の原因の一つ。
次に、ディーラーで行う場合は基本純正部品を使います。純正部品はOEM品と比べると総じて高いのでここも価格高騰の原因になります。
ただし、やはり純正品は純正品であって、OEM品に比べると品質が1段も2段も上だったりします。
私の場合は、車検前日土曜日に代車を受取り、翌日、日曜日に車検が完了したのであっという間でしたが、場合によっては「代車がない」とか「数日かかる」といったケースも多くあるようです。
その辺のサポートの手厚さもディーラー車検のメリットですね。
車検制度について
個人的な考えではありますが、車検制度そのもの自体は悪いものだとは思っていません。
なぜならば
「時速100kmで走れる1トンの鉄の塊がなぜ走るのかわからない」
という人が沢山いる現状。
車好きならば、どの部品がどのように働いて、車がどう走っているか、説明はできなくとも感覚的に理解している部分は多いと思いますが、人によっては「Dってところにレバーを入れたら前に進む」程度にしか考えていない人も現実には沢山いる事。
オイル交換の重要性、ブレーキフルードの存在、ミッションオイルの存在、ラジエーター液の存在、ブレーキパッドが減る事、タイヤの空気圧、スリップサインこんな事を知らないまま運転している人実際にいるわけです。
自動車学校で習っているにも関わらずです。
私の知人にも
「スタッドレスタイヤはギザギザしているし、滑らないタイヤだから、冬以外でもタイヤの性能は高い」
と言っている友人もいました。
こんな人々が運転する車が、故障により引き起こす事故を未然に防いでいるという点においては、車検制度は意味があると考えています。
だって高速道路の中央車線で故障してエンストしたら本当にもう、追突されない事を祈り続けるしかありませんからね…。
海外のドラレコの映像を見ていると、本当にもうね、ドリフのコントなのか、ドロンボー一味なのか、はたまた五右衛門に斬鉄剣で車切られたんですか?みたいな、嘘のような車の故障動画を見かけたりします。
そういう故障だって、車検制度で食い止めていると考えればまぁ意味はあるのかなぁと。
車検直後に壊れた!お店を攻めてもいいの?
さて、車検にまつわる話として、よく耳にするのが
「車検から帰ってきた数日後に壊れた」
というもの。
これについて「あんだけ高い金を払ったのに手抜き整備された」という方がいますが、果たして「手抜き整備」と攻めてしまってよいのかは疑問が残るところですね。
正直、これは「場所による」としか言えません。
車検と言っても、車を完全にバラしてパーツ一つ一つチェックするのではなく、車検で引っかかる項目や、重要な個所をチェックするだけなので、全部見切れない部分はあります。
さらにパーツのほとんどは、その内部に複雑な構造を持っているものも多く、外観から以上を発見することは至難の業です。
本当に手抜きだったのか、見落としていたとしてもしょうがない部分だったのかは、故障個所を確認して、一度冷静になってから考えてみましょう。
というか、私のように「なるべく安くしてくれ」なんてのは、それこそ車検後に壊れたからと言って文句は言えません。
ちなみにホイールボルトの締めが甘いとか、あからさまな奴は指摘してOKでしょう。
ユーザー車検はどうなのか
車検費用を安くあげる方法として、ユーザー車検があります。
こちらは、自身で検査場に車を持ち込んで、検査を実施するというもの。
私はこれについては
「時間に余裕があり、何かあっても自分でなんとかできる人ならばアリ」
と思っています。
確かに安く仕上がりますが、一発でパスできなかった時が面倒ですね。
しかも、それが素人では手が出せない領域だったりすると、後日やりなおしなんてことになってしまいます。
私は、最後の部分は車屋さんにお願いする方が確実だという考えがあるので、若干の作業量を支払って、プロにお任せするという方法をとりました。
プロだからこその経験と勘というものがある
ユーザー車検しかり、ガソスタ車検しかり、車検を通すためだけに検査をする場合、やはりその時の重要ポイントは車検の検査項目になってしまうため、その他の部分がおろそかになりがちです。
特に「いかに安く済ませるか」が優先されてしまいがち。
「どうやったら車検を通せるか」を調べる人は沢山いると思いますが「その後の2年を安全に安心して乗るための方法」まで調べる人となるとガクっと人数が減るでしょう。
だからこそ、ディーラーでも、ショップでもどこでもいいので「同車種を沢山みた経験のある整備士」や「自分の車を継続してみてくれる整備士」がいると非常に心強いです。
私の場合はそういうお店が2件ほどあります。
ちゃんと経験がある所にお願いすると、故障や修理に対する因果関係まで加味した上でのプランをちゃんと提示してくれます。
あとは、継続してみてもらう事により、これまでの症状や修理履歴、今後やるべきこと、様々な事情を加味した上で提示をしてもらえるので非常にありがたいですね。
まぁあとは、こちらのお財布事情とか察してくれますし(笑)
まとめ
というわけで、以上ガソスタの激安車検についての記事でしたが、なんだか途中から整備の話になってしまいましたね(笑)
ガソスタ車検自体は非常に価格が抑えられつつ、お任せできるというメリットがあります。
スタンドとの提携工場にもよりますが、予約当日で終わらせてくれたり、代車もちゃんと出してくれたりするところもありますので、安く済ませたい、でも手間は嫌という方にはおすすめできます。
途中を読み飛ばした方のためにもう一度お伝えしますが、高い車検が悪なのではなく、それ相応の理由がある事、安い車検には安いなりの理由があり、それ相応の自己責任も伴う事、この辺を加味した上で是非、ご自身のプランにあった車検を探してみてください。
コメント
「ためにする車検」の否定とかかりつけを作っておくこと、まるっと同意です。
激安車検で特に気になるのはエアコンで、本来なら立派なパッシブ・セーフティ機能の一部なはずなんですが、車検項目にない、かつ厄介、逝くと高額、しかも興味のないユーザーほど高額なのを理解できない箇所だと思います。
エパポが死んでるのにガス入れときましたー、5000円っす、みたいな適当な整備されて、高圧側の圧が上がりすぎてシステム全体が死んだ、なんて恐ろしい話を聞いたことがあります。
少なくともディーラーなりショップなりの言っていることがわかる程度には知識はつけておいて、相談しながら今回のメニューを決めていく、というのが私の理想です。相手にゃ迷惑かもしれませんが楽しいですしね。
実例:
私「あー今度の点検でLubricant全部変えましょう、パワステオイルもお願いします」
D「この車パワステは電動ですね」
私「」
道理でリザーバーないわけだよ…。
でっでもちゃんと5万キロでDCTフルードは換えたから!
で、状態の見極めのためには自分の車の状態を知っておくことも大事だと思います。
と言う訳で(⁈)、OBDIIドングルとか興味ないですか?
amazonで1000円ぐらいで買えます。スマホアプリと連携してで車載データのライブ表示やエラーリセットができるというやつです。個人的には電源スイッチがついたbluetoothドングルと、dashcommand android版の組み合わせがおすすめです。追加メーターとしても使えますし、何よりスキンの開発ツールが公開されているので、自分の好みのスキンが作れてdevianみたいなところへ公開できます。
気が向いたらレビューしてほしいなあ…。
E46で使っている方もググれば簡単に出てきますよ。
通りすが(ってない) さん
コメントありがとうございます!
私がメインでお世話になっているお店の一つは、こだわりのBMWオーナーさん達が、BBS入れたり、ブレンボ入れたり、サス変えたり、スタビ入れたり等々を「う~ん買っちゃえ!」的な冷蔵庫買うときみたいな感覚でお願いするようなお店なので、私はもう平身低頭「こんな僕ですがお願いします」って感じで行ってます。
すごく丁寧に対応していただいてますけどね。
DCT搭載車とはなかなか良いお車ですね~。
ODBIIあたりは楽しそうですね。私は高負荷処理中のタスクマネージャ眺めてるのですら楽しめるので、多分注意散漫になりそうな気がします(笑)
車検を通したのであと2年はほぼ確実に乗ると思いますので、どこかでその辺も試してみたいですね。
情報ありがとうございます!!
まったくもって同感ですね。
車検制度がなかったらと思うとゾッとしますよ。
車に無頓着な人が「メンテナンスしないで乗りっぱなし」なんて考えただけでもう…
車好きの人でも、もし車検制度がなければ「定期的にプロのメンテナンスを受ける」って人は少数派になると思うんです。
恐らく私も…
車の故障が人命に直結する場合だってありますからね。
人間の心理を突いた良い制度ですよ。
ただし税金は取り過ぎ!
マッテテコイサンマン さん
コメントありがとうございます。
私が体験したケースですと、学生時代「エンジンオイル?何それ?」という友人のスーパーカブをオイル交換してあげたら、数滴しか出てこなかったことがありました。
カブのエンジンの凄さのおかげで走れてた感じです。
社会人になり、同友人のパジェロミニにのせてもらうと、ATのシフトアップのタイミングが異常に遅い。
速度が上がって、エンジン唸りまくって、ようやく「カクン」とシフトが上がるといった感じだったので、これはと思い聞いてみると「え?エンジンオイル?交換?しらん」という回答。
エンジンオイル交換させたら「凄くスムーズになった!」という連絡が来たのですが、「スムーズになったんじゃなくてそれが本来の姿だから」と…。
まぁその友人はそれ以来オイル管理だけはしっかりやるようになりましたけど…。
そんな人が沢山いるので、やはり車検は必要ですよね。
オイルだけは走行距離によっては2年サイクルでは足りないと思いますが
ちなみに「エンジンオイルがヘタってくるとATのシフトアップのタイミングが遅くなる(高回転で引っ張る感じ)」というのは、車屋さんにきいても「そんなことあるんですかね?ATFじゃなくて?」と言われたんですが、わかってくれる人いませんかね。
特に軽なんかは顕著に症状を感じたんが…。