iiyamaの31.5インチモニターProLite X3291HSを買ってみた

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iiyamaの31.5インチモニターProLite X3291HSを買ってみたので、使用感などをレビューしてまとめてみました。

目次

モニターが壊れた

先日、ちょっとばかり悲しい事件がありまして、約10年前にマウスコンピューターでBTOのPCを購入したときについてきたacerのモニターが壊れました。

P243wという応答速度2msecの24インチモニター。今はあまり見かけないグレアパネルです。
http://kakaku.com/item/00850212336/spec/

グレアパネルだけあって動画視聴の際は結構きれいに出るので気に入っていたんですが、ついに電源が入らなくなりました。
まぁ元々明るい画面になったときに、うっすらと若干色の異なる線が浮いていたりとそろそろ限界的な雰囲気は出していたので、買い替え時かなぁと思っていたのと、10年動いてくれたからいいだろうってことでモニターを買い替える事にしました。

モニターを選ぶ

さて、買うと決まればモニター選びです。前回のP243wが10年動いたとなると、またこの先10年使うことになるかもしれません。
当時はモニターのパネルやらなにやら気にせず購入しましたが、今回は色々調べてから購入しようと思います。

電気店で見たりする限りでは27インチや32インチあたりのモニターもよさそうです。

ただ、電気店で見る27インチと会社で見る27インチってサイズ感が全然違うんですよね。

「27インチでもこんなもんかー」

とか思って会社にある27インチモニターを見ると

「でか!!」

となったり。

これが私のワンルームの部屋にやってきたらどうなるんだろうと…。

解像度で考える

モニター選びの上でいくつか考えておかなければならないことがあります。

一番最初が解像度ですね。

P243w購入時はフルHD画質の1920×1080ピクセルが一般的でしたが、現在は4K、つまり3840×2160ピクセルのモニターが結構あります。

一見高解像度のほうがいいようにも感じられますがそこは環境次第になります。

高解像度の場合、1ピクセル当たりのサイズが小さくなります。解像度が上がれば上がるほど1ピクセルあたりのサイズが小さくなりますので、細かくきれいに見えるようになるのですが…

アイコンも文字も小さくなる

という事が起こります。もちろん表示サイズを大きくしてあげれば問題ないんですが、仕事などで使う場合やテキスト入力などする場合はちょっと不便ですね。

私の環境ですと、モニターから1m以上離れて使う感じですので、文字やアイコンが小さく表示されると結構不便です。

で、結局サイズ大きくして使うなら4Kの必要ないじゃんね?ってことでフルHD画質のモニターにすることにしました。

グレアかノングレアか

次にディスプレイ表面の加工についてですが、一般のモニターはノングレアが主流です。
グレアとノングレアの違いについてざっくり説明します。

グレア

画面がテカテカツルツルとしており、動画などを再生したときに映像がくっきりときれいに映る。

半面、画面への映り込みが起こりやすく、画面暗転時に自分の顔が映ってギョっとしたり、窓を背中にしていると日中まぶしかったりする。

ノングレア

一般的なモニターは大体こっち。テラテラしていないザラザラした感じのモニター。

長時間見続けても疲れにくく映り込みもほとんどない。半面動画などを再生した際に少しぼんやりした感じの映像になる。

私の場合はHULUやアマゾンプライムビデオの再生など、動画コンテンツの視聴がメインになりますのでここは迷わずグレアを選びたいところですが、グレアパネルの液晶って少ないんですよね…。

という所で下記

ハーフグレア

最近ではグレアパネルが減ってきた代わりに、このハーフグレアというものが増えてきています。
名前の通り、グレアとノングレアの中間になります。

パネルの種類で考える

モニターのパネルにも種類があります。

「TN液晶」「IPS液晶」なんて言葉を耳にすることもあるんじゃないかと思いますが、パネルの種類がそれです。

TNパネル

応答速度が速く、周波数も高い。ただし視野角が狭く横から見たり上から見たりという使い方には適さない。
最近ではゲーミングモニター(PCゲームをするためのモニター)に多い。正面から見る分には問題なし。

IPSパネル

視野角が広く、TNパネルよりも画質が良いとされている。ただし応答速度が遅め。ついでに周波数は大体60Hz。
PCゲームをするのにはあまり向きません。画質はTNよりも良いとされています。

VAパネル

今はあまりないVAパネル。高価なゲーミングモニターなどに使われていたりします。
発色やコントラストがよく視野角はやや広めでTNとISPの中間くらいです。
VAパネルはテレビによく使われており、確かブラビアやアクオスがVAパネルだったと記憶しています。

応答速度と周波数で考える

上記にも出ている応答速度と周波数ですが、応答速度は、画面の色が「黒→白→黒」と変化するときに要する時間。
色の変化への反応速度です。これが高いほど遅延が出にくくなります。

この応答速度が遅いほど、画面をスクロールさせた際や、動きの激しいゲーム、動画再生時に残像のようなものが見えるようになります。

周波数は、ディスプレイ上の描画の書き換え周期。リフレッシュレートともいわれます。
ゲーミングモニターなどは大体144Hz、つまり1秒間に144回書き換えが行われています。

対してIPSパネルなど、通常のモニターでは60Hzが主流で、1秒間に60回の書き換えが行われます。
この周波数が高いほどスムーズな描画が可能になります。

購入するモニターの候補を絞る

さて、モニターについて調べてみたところで、次に実際に購入するモニターの候補について。

条件としては

・サイズは27インチ以上
・グレアパネル、もしくはハーフグレアパネル
・解像度はフルHDでよい
・応答速度が速め
・でもあまり高くない方がいい

まぁ大体こんな感じでしょうか。

候補としては下記が上がりました。

iiyama X3291HS-B1



iiyama ディスプレイ モニター X3291HS-B1 31.5インチ/フルHD/HDMI端子付

これが第一候補。というかこれを買いました。

JAPANNEXT JN-T280UHD



JN-T280UHD 28型 4K モニター 60Hz対応ワイド液晶ディスプレ (3840×2160 UHD) HDMI/DVI/DP/VGA 2.5ms フレームレス

4KでしかもグレアパネルでTN液晶。応答速度2.5msと早めで結構悪くない。
でも本当に4Kモニターが必要かと問われれば正直微妙なところ。いや、あっても悪くない。でも本当に要るか…と迷った結果iiyamaになりました。
ついでにモニターサイズが28インチと、iiyamaに比べると若干小さい。せっかくだから大きいモニターにしたいなぁってことで今回はiiyamaに。

Acer S276HLtmjj



Acer 27インチ ワイド液晶ディスプレイ (光沢/IPS/フルHD 1920×1080/HDMI、VGA) S276HLtmjj
こっちもグレアパネルの27インチ。でもIPSなのでiiyamaとパネルは同じ。これも31.5インチの魅力にはかなわず、候補には上がったものの、除外。

iiyamaのProLite X3291HSのメリット・デメリットを調べる

上記以外にも色々調べはしたんですが、結局iiyama X3291HS-B1にすることにしました。
ここで買ってから後悔しないようにProLite X3291HSの良いところ悪いところを調べておきました。

・でかい画面の割に価格は安い
・IPSなので視野角が広い
・応答速度はOverDrive機能をつかえば5msまで上げられる
 ※でもTNの1msや今まで使っていたP243wの2msecまでは早くならない
・解像度はフルHD。近くで見ると荒く見える

こんなところでしょうか。いいとこ悪いところありますが、それを納得した上で購入。

※OverDrive機能とは
反応速度が遅いといわれるIPSパネルの遅延を改善させるための機能。
5段階のオーバードライブ回路を搭載し、最大5msまで応答速度を改善することが可能。

iiyamaのProLite X3291HSを購入してみた

ということであれやこれや調べて、ProLite X3291HSを購入しました。
価格.comで見てもAmazonが一番安かったのでAmazonで購入。

で、モニターが届いたんですが…

31.5インチはでかい

流石に31.5インチはでかいですね。まず箱がでかいです。


たばこの箱と比べてみます。100sのたばこなので普通のたばこよりも背が高いんですが、この圧倒的サイズ感!!!

なんでしょう…、運ぶための持ち手がついているんですが片手もって歩くサイズじゃないですね。
なんかこの中から武器でも出てきそうな…そう、ギターケースを持ったアントニオバンデラスみたいな…。そんな存在感です。

24インチモニターと比べてみます。


手前に24インチモニターを並べてみてもこのサイズ感の違い。でかいですねー。

やっぱり広い空間の電気店で見る31.5インチと普通の室内で見る31.5インチのサイズ感は全然違います。

若干遅延が見える

実際に使ってみての感想ですが、時折遅延が見えます。これは本当に特定の条件でしか気にならないんですが、ブラウザ上で黒が強めの画像をスクロールさせたときなんかに露骨に残像が出ます。
オーバードライブをONにしていても出ます。ただし動画を視聴しているときは出ないんですよね。ちょっと謎です。

普通に動画を視聴していてそういったことが気になる事はありませんでしたが、解像度に対するモニターのサイズのせいなのか、黒レベル調整機能のせいなのか、暗い部屋の映像などで俳優さんの黒い髪がにじんで見えるようになったりというのも少し気になりました。
でもこれは配信されている動画コンテンツ側の問題の可能性もありますね。

足が高い

モニターの方は概ね満足だったんですが、ここにきて意外な不満点。

それが

足が少し高いこと

そりゃモニターを24インチから31.5インチにしたのだから上方向の高さが変わるのは仕方ないにしても、随分と見上げる感じになってしまいました。

モニターから1m以上離れていても上部分が見づらい。というかブラウザを画面中央までおろしてきて使ってる時点で31.5インチモニターを使いこなせていない(笑)


モニターの高さを図ってみようと目安にたばこの箱を入れてみたらすっぽり収まりました。
こちらは普通のたばこサイズなので8.8cmです。結構空いています。

ちなみにP243wのモニターの上部までの高さが約44cmです。

X3291HSの方は52.35cmなので本当にたばこの箱1箱分高くなった感じです。

限界まで下げられるモニタースタンドを買う

このままではモニターを買っても使いづらくて仕方ないので、ギリギリまで下げられるモニタースタンドを買いました。

既存のモニタースタンドも土台の処理がこんな感じでよい感じに仕上げられていてよかったんですが、まぁ致し方なし。

購入したのがコレ。

サンコー LCDモニタースタンド MARMGUS6410B


サンコー LCDモニタースタンド MARMGUS6410B

モニター背面のVESA対応でなおかつ寸法的に限界まで下げられるし、高さが足りないという事もないようだ。

さっそく購入しました。

モニタースタンド取り付け

購入したモニタースタンドですが

まぁ~~ねじの溝の作りが甘いんだわ

土台と支柱を取り付けるためのねじがあるんですが、溝がちゃんと彫られておらず、ネジ山をナメないよう力いっぱい押し込みながら無理やりネジを回しました。回し終わると削られた金属片がパラパラ…。

一度取り付けてしまえば固定はしっかりしているので問題はありませんでしたが…。

こうなります

台ギリギリまでモニターを下げることができました。

実はこの高さだとこれまでのP243wよりも高さが低くなっています。

あー

すげぇ見やすいわ(笑)

素晴らしいですね。目線の高さにしっかりとモニターが収まりますし、フルHDと31.5インチの組み合わせで非常に文字が読みやすい。

ついでに台とモニターの間に隙間がなくなったので後ろの配線が見えず、非常にすっきりしました。

このモニタースタンドも買って正解でした。

総評

以上、色々調べながらiiyama X3291HS-B1を購入してみましたが、結構満足しています。

動画を見るたびに

画面でかいのはいいなーーー

という気分になりますね。

細かい点を言えば色合いや、コントラストや応答速度等々もっと欲張りたい点はありますが、価格とのバランスではこの辺が最適だと自分に言い聞かせています。

で、そんな話を今回モニター選びについて相談していた友人に話したところ

「モニター沼へようこそ♪」

とのご回答が…。どうやらこうやって皆、次のモニターが欲しい、あのモニターが欲しいという底なし沼にはまっていくようですね。

私はそんなことにならないよう、しばらくモニターについて調べるのはやめておこうと思います(笑)

以上、iiyama X3291HS-B1の購入レビューでした。みなさんも大きいモニター、いかがでしょうか?

コメント

  1. 匿名 より:

    画面からどのくらいの間隔で使用されていますか

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