ワコーズのガソリン添加剤フューエルワンの効果と燃費を比較してみた

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随分と前の話になりますが、「フューエルワンの比較をしてみてほしい」と、コメント欄でのご依頼があり、実験方法を模索していたのですが、今回はイイ感じに計測ができそうな方法が見つかったので試してみることにしました。




ワコーズの『フューエルワン』とは


ワコーズのフューエルワンは株式会社和光ケミカルから販売されているガソリン添加剤です。ガソリンエンジンにもディーゼルエンジンにも使用可能です。

効果や成分は以下の通りです。

ガソリン・ディーゼル兼用燃料添加剤。高性能清浄剤PEAの作用により、燃料に添加するだけで燃焼室・吸排気バルブ・インジェクターなどに堆積したカーボン・ワニス・ガム質などを除去し、新車時のエンジン性能を取り戻します。また燃料の酸化劣化や燃料タンクの腐食を抑制します。2~3回の連続使用が効果的です。


成分その他
品名 F-1 フューエルワン
添加量 燃料30~60Lに1本を使用。

燃料が30L未満の場合は1%を超えないように添加してください。
容量 300mL

参照:F-1 フューエルワン – 新製品・おすすめ製品 | WAKO’S – 株式会社和光ケミカル

成分には「洗浄剤」「防錆剤」「酸化防止剤」と書いてあります。

フューエルワンのネット上の評価



ワコーズ F-1 フューエルワン 洗浄系燃料添加剤 F112 300ml F112 [HTRC3]
ネット上での評判は基本的に良いものが多く、多くの方がパワーの向上や、燃費の向上を感じられているようです。

アマゾンの評価では、現段階で下記の様な感じ。

星5つ:527
星4つ:167
星3つ:90
星2つ:22
星1つ:18

圧倒的に★5つが多いですね。

検証動画としてはこちらの動画が有名かと思われます。



非常に効果が期待できそうな感じですね。

2輪車への使用


容量には気を付ける必要があるようですが、2輪車への使用も可能なようです。

「燃料30~60Lに1本を使用」「燃料が30L未満の場合は1%を超えないよう」とのことなので、2輪車のガソリンタンクにまるまる1本入れてしまうと濃すぎると思われます。うまく割合を調整して入れるといいでしょう。

2輪車に使用した方の意見では、吹け上がりの向上、セルの始動性能の向上、燃費の向上といった意見が見られました。


実験してみる


それでは早速実験をしてみたいと思います。

どうやって検証するか


単純な実験方法としては、

「通常時の燃費と、添加後の燃費を一定期間走行して比べてみる」

という方法なんですが、ここで一つ問題があります。

同じ期間、同じような走りになるはずがない

という点。

毎日通勤にしか車を使わず、毎日同じルートで、毎日道路状況が一緒ならわかりやすいとは思いますが、そうはいきません。

燃費に影響する要素は沢山あります。

暑い日、湿度が高い日、エアコンを使う日はあるでしょう。車内が曇ったときもそうです。

毎日同じ信号に同じように止まるという事はほぼないでしょう。ストップ&ゴーの回数が増えれば燃費は落ちます。

アイドリング時間も影響するでしょう。誰かと待ち合わせてアイドリングしながら待つなんてこともあるでしょう。

逆に遠出して、高速道路に乗ったりして巡航速度で走る時間が増え、燃費が向上する事だってあり得ます。

私の車は燃料タンク容量が63Lなので、これを使い切るまで同じような運転ができる自信が全くありません(笑)


旅行に行ってみる


という事で

「どうしたらなるべく公平な実験結果が得られるだろうか」

と考えた結果、良いことを思いつきました。

旅行の帰り道だけフューエルワンを入れてみよう

多少の誤差はあれど、県外まで遠出して、戻ってくれば行きも帰りも、それなりに同じような走りになるのではないか?

という考えです。


実験における条件


さて、実験における条件を決めておく必要があります。
全行程において私が気にかけていた条件は以下の通り。

・エアコンはなるべく使用しない。つけても冷えたらすぐ消す
 ※10月だというのに20℃後半の気温でした
・なるべく急加速しない
・なるべく追い越ししない
・なるべく長時間アイドリングをしない
・全体的に低燃費運転を心がける

そして最大の試練

同行人には悟られないように実験する

私個人的には最後のこれが一番の難所ですね(笑)

せっかくの旅行なのに、「燃費の実験やってます」なんてのは白けてしまいますので…。

実験開始


それでは実験開始です。

総走行距離:67,475km
トリップメーター燃費計と平均時速計をリセットします。

出発時の気温は18.5℃。

それでは出発します!

実験結果


旅の途中のお話は省略しますが、まず初めにお伝えしなくてはいけないのは

行きと帰りでルートが違った

という事。

ざっくりいうと「行きは太平洋側」「帰りは日本海側」のルートを通りました。旅行ですから、そんなこともありますよね…。

ただし、「県外に行って帰ってくる」という流れは変わらないので、実際の峠越えなどの高低差もルートの違いはあれど、峠を上って下がった燃費は下りで吸収…といった感じで走ったり、常時燃費を意識しながら走っていましたので、そこまで極端な誤差は無いんじゃないかと思いますが…。

体感的な変化


さて、帰路にてフューエルワンを入れてから体感した変化については下記の通り。

・心なしかパワーが上がった(気がする)
・左車線走行時のペダルを踏む量が少ない(気がする)
・合流、登坂時のエンジンのふけ上がりがよくなった(気がする)

と、良いことづくめですね。

まぁ

お前の感覚はどうでもいいから、数値で示せ

という声が聞こえてきそうなので次は数値上での結果です。

具体的な実験結果


まず、出発前の状態ですね。
総走行距離:67,475km

往路


目的地に到着。


総走行距離:68,029km
トリップメーター:554.0Km
平均時速:85.0km/h
燃費:12.9km/L

俺、頑張ったよね!?(笑)

同一車種にお乗りの方であれば、燃費12.9km/Lというのはかなり頑張ったと褒めて頂けると思うのです。
※318iなのに2000ccです(普通2000ccなら320iになります)

普段の街乗りの燃費が7~8km/L。調子が良くても9km/L行くか行かないかなので、かなり燃費がよくなっています。


総走行距離差分と、トリップメーターの走行距離が一致しているのはご確認いただけると思います。

データの改ざんは御座いません。

平均時速は85.0km/hなので結構早め。

高速道路の走行メインじゃないとこの速度は厳しいので、どんなルートを走ったのかは大体ご理解いただけると思います。

平均時速が高いのは、やたらめったら早い速度で走って平均速度を上げたのでなく、単純に高速道路の走行距離が長かったからです。

一般道少し → 高速道路 → 一般道少し → 目的地 

という行程でした。

ここまでが、行き。往路ですね。

復路


行き同様に、トリップ、燃費、平均速度計をリセットします。

ここで、フューエルワンを投入。途中でガソリンを入れたのですが、この段階で5ℓほど消費していました。この後給油しましたが、12Lほど入りましたので50Lのガソリンに対しフューエルワンを1本入れ、その後の給油で少し薄くなった感じになります。

そでは帰ります。

帰り道は別ルート。日本海を眺めながら一般道を走ろうかという話になったんですが、どうにも帰宅時間が遅くなりそうだったので、高速に乗りました。

行程は

一般道少し→ 宿泊施設 → 一般道少し → 高速道路 → 立ち寄り → 一般道僅か → 高速道路 → 一般道ほんの少し → 帰宅

という行程になります。

一泊して、休みましたがそれでも体力的にしんどかったです。

さて、ここまで頑張った結果はこの通り。




総走行距離:68,668km
トリップメーター:638.2Km
平均時速:81.7km/h
燃費:13.6km/L

一般道が多めだったので平均時速が少し下がっています。こちらも総走行距離とトリップで比較しても差が無いことはご確認いただけると思います。

そして燃費について…。

13.6km/L ÷ 12.9km/L = 1.054

という事で燃費が5.4%程向上しています。

・・・・・

・・・・・

いや、出来過ぎだろ(笑)

こんなん、「巧妙なステマ」とか言われても仕方ないくらい出来過ぎな結果ですよ。

むしろ行きの行程の方が、後で結果が出た時に「こんなんステマだろ」と言われないよう、相当燃費に気を使いながら走ったんですよ?

っていうか片道500km以上走って、結果が曖昧にならないようかなり気を付けて走ったわけですよ。

その結果がコレなわけです。

「なんか結果は微妙だったど体感は向上したよ(チャンチャン)」みたいな終わり方だったらどれだけ公表しやすかったか…。

考慮すべき点


私の場合は燃費が向上しましたが、ツッコミどころというか、考慮すべき点はあれこれあるので一応上げておきます。

・走り方が行きと帰りで同じだったとは限らない

・そもそもにルートが違う

・そもそもに行きの行程でエンジン内部のスラッジが落ちたため、帰路で燃費が向上した可能性がある

・行きの行程ではECUの学習時間が考慮されていない。学習済みのECUの状態で帰路を走ったから燃費が向上した可能性がある

等々、行きと帰りでは条件が違うポイントが複数あります。出発前日にでも軽く高速走行して、エンジンのスラッジをできるだけ落とすのと、ECUを学習させてあげていれば、また違う結果になったかもしれないという理屈は通ると思います。


まとめ


以上、ワコーズのフューエルワンの検証を行ってみましたが「私の環境では燃費が向上した」という結果になりました。

今まで、漠然と「レスポンスが良くなった(気がする)」「燃費が良くなった(きがする)」という状態だったのが、具体的な数値化できたのは個人的には大きな収穫でした。


フューエルワンの恩恵を受けられそうにない人


さて、ここで一つ注意点。

恐らく、短期的な効果で見た場合、フューエルワンを入れても燃費向上につながりにくいという人は一定数いると考えられます。

それは

「新車購入直後の方」

です。

フューエルワンの説明通り

燃料に添加するだけで燃焼室・吸排気バルブ・インジェクターなどに堆積したカーボン・ワニス・ガム質などを除去し、新車時のエンジン性能を取り戻します。


という事なので、「付着した汚れを落として本来の性能に戻す」というのが主となるのであれば、新車の新しいエンジンでは燃費向上の効果が薄いことが予想されます。

長期的には

また燃料の酸化劣化や燃料タンクの腐食を抑制します。


とのことなので、防錆剤が含まれていることもありますし、長期的にエンジン内部を綺麗に保つという意味では効果がありそうです。

高速走行メインで、高回転域をよく使用してスラッジが溜まりづらい運転をしている方も、もしかしたら効果が薄いかもしれません。

フューエルワンの効果が大きそうな人


これは、上記の逆で、ある程度距離を走った車、そして街乗りのストップ&ゴーが多い方。エンジン内部に汚れが堆積している可能性が高い方であれば、恩恵を多く受けられそうです。

私の場合はコチラに当てはまるでしょう。

フューエルワンで元は取れるのか

これを言い出したらキリがないとは思うんですが、フューエルワンを入れて、向上した燃費分の元を取る事はできるのか。

今回の私の実験の結果をベースに考えてみます。

フューエルワンを入れる前が12.9km/L。
フューエルワンを入れた後が13.6km/L。

13.6km – 12.9km = 0.7km/L

って事で、1リットルあたり700mほど多く走ることができます。

私の車の燃料タンク容量が63Lなので、タンク目いっぱい走ったとして

フューエルワン投入前
63L × 12.9km = 812.7km

フューエルワン投入後
63L × 13.6km = 856.8km

856.8km – 812.7km = 44.1km

44.1km多く走ることができます。

これをリッター13.6kmで走ると

44.1km ÷ 13.6km/L = 3.24L

3.24リットル分お得です。

ハイオク(最近高いですねぇ…)をリッター140円で計算した場合

フューエルワン投入で得した額
3.24L × 140円 = 453.6円

フューエルワン自体は店頭で安く買えても1,600円くらいですので…

うん、元は取れません(笑)

これが、あと3.5回の給油分、222.5リットル分、3000kmくらいこの燃費を維持してくれれば、やっとフューエルワンの購入価とトントンになります。

もし、少しでも上手にやりたいならば、例えば20リットルくらい減ったら、給油して…ってな感じで、フューエルワンが希釈されるのを覚悟で、少しでもタンク内にフューエルワンの成分が残るようにやりくりしていけば行けるのかもしれません。

1回の使用で汚れ切った燃料系がスッキリ綺麗になって、燃費を1万キロくらいは維持してくれるってんなら相当な効果がありそうですけど…。過度な期待はしない方が良さそうです。

「連続で使用したほうがいい」

って事なんで、1本じゃダメなのかもしれませんけどね…。

フューエルワンを使うべき人


さて、検証をしてみて、フューエルワン自体に効果はあるという事がわかりましたが、絶大な効果があるわけでもないという事もわかりました。

それでも尚、フューエルワンを試すべき人がいます。

それは

数値はともかく、添加剤を入れたらテンションが上がる人

これが一番でしょう(笑)

・心なしかパワーが上がった(気がする)
・左車線走行時のペダルを踏む量が少ない(気がする)
・合流、登坂時のエンジンのふけ上がりがよくなった(気がする)

これでテンションがあげられる人、楽しく運転できる人が一番に恩恵を得られます。

「車屋がゴリ押しするから入れてみたけどケミカルなんて効くはずがない。燃費が良くなったのだってケミカルを入れたから、無意識に低燃費運転していたからに違いない」

なんて思っちゃうなら買ったって無駄です。仮に効果が出たって満足できません。

添加剤はエンジンを綺麗に保つためというのが前提ではありますが、やっぱり「気分よく運転できるか」が大事ですよね。

フューエルワンを入れたって、向上した燃費で元を取るのは難しそうだという点を考慮すると、やはり「アクセルレスポンスが良くなった(気がするので)運転が楽しい!!」と思える方向けだと思います。

という事で、私はこれからもフューエルワンを使っていこうと思います。

長距離運転の際に入れると道中が楽しくなりますので。




最後に


それで…だ。

今回の旅における私にとって最大の難関が。

帰宅後にこんなことを言われました。

同乗者「長距離運転お疲れ様。・・・・で?燃費は良くなった(ニッコリ)」

どうやらバレていたようです。

コメント

  1. MS より:

    知人のN-WGNの話ですが、新車購入後5500キロの半年点検前ともうすぐ10000キロ、一年点検前である現在投入させています。
    燃費に関しては新車5000キロオーバー時でも多少の向上は見られましたが、鑑人さんのレビューと同じで「元は取れないぐらい」でしたね。
    まぁ使用後のオイルの汚れを見れば分かりますが、燃料ラインとかエンジン内は綺麗になると思っているのでナシではないと私は思います。

    ※オイルが結構汚れるので使用後はオイル&フィルター交換は必須とも思ってます。

    投入したガソリンを使ってしまった後の給油、走行で燃費改善しているかどうかは分かりやすいかも。

    もう一つ、フューエルワンを古い車に連続して使用するのは精々2、3回までとしておいた方が良いそうです。
    長期曝露はガスケットやパッキンなどに影響が出る。らしい。

    知人のN-WGNは点検後にゾイルも投入予定です。
    ちと高いですが鑑人さんも気が向いたらゾイル投入して検証されてみてはいかがでしょうか。

    それとD-PROのタイプTPの施工をしています。
    CCゴールドワックス並みとは言いませんが乾式に近い状態での施工は結構ムラが出やすいコーティング剤でした。
    私の場合はそれよりも水捌け具合がどうなのかという点に重きを置いているんですが、今のところ雨が降らないので分かりません・・・。

    • 鑑人 より:

      MS さん

      コメントありがとうございます。

      >長期曝露はガスケットやパッキンなどに影響が出る。らしい。

      なるほど。気を付けますね!情報ありがとうございます。

      ゾイルはスーパーフォアビークルみたいな感じなんでしょうかね。

      確かにちと高いですね(笑)勇気がいります。

      >水捌け具合がどうなのかという点に重きを置いているんですが、今のところ雨が降らないので分かりません・・・。
      これはジレンマですね。汚れてほしくないから雨は降ってほしくないけど、水はけ具合が知りたいから降ってほしい的な…

  2. 洗車大好き より:

    ご無沙汰しています。

    私もワコーズのOEM商品の日産ピットワークブランドの商品を定期的に使っています。

    使うタイミングは年1回、オイル交換前のタイミングで
    満タンの状態でなく30リッター前後の量で注入しています。

    この方法がいいのかどうかは解りませんが・・・ (^-^;

    知り合いでアイドリングが安定しないと言っていた者に
    同じような使い方で3本連続で注入させてたら、アイドリングが安定した者もいました。

    年1回位、定期的に使えばよろしいのではないでしょうか?

    • 鑑人 より:

      洗車大好き さん

      コメントありがとうございます!

      なるほど。そのような使い方もアリですね!

      私の場合は大体サイクル的には年1回、ないし2回くらい、遠出の時に入れて、帰ってきてガソリン使い切るころにオイル交換ってのがほぼ恒例な感じになってます。

      遠出前にオイル交換したほうが楽しそうな気もしますけどね(笑)