Youtubeを見ていたら、工業用のシリコーンオイルを使ってコーティングをしている方の動画がヒットしました。
正直、この動画を見た時に
「その手があったか!!」
と思うと同時に
「いやいやや、違うじゃん!!!そうじゃないじゃん!」
と思ったのも正直ありました。
今回はこのシリコーンオイルを施工したらどうなるのかを試してみたいと思います。
目次
はじめに
先ずは、私が見た動画については、複数の方がアップロードしていて、動画をピックアップしてしまうと、アップロードされた個人の方を叩く形になりかねないので、皆さん頑張ってYoutubeから検索してください。
どちらの方もヌメヌメのテラッテラになっているので非常に興味が沸きます。
内容としては、信越化学工業のシリコーンオイルや呉のシリコーンオイルを、通常のコーティング剤代わりに使うというもの。
確かにこれは面白そうではありす。
だって、あれもこれも、いろんなコーティング剤の成分表に「シリコン」って書いてあるし…。
ただね
思うのはね
何かちがうじゃん!
わかるかなー
コーティングって、コスパだけじゃないじゃん?いやコスパ大事だけれども!
そうじゃないじゃん?ほら、コーティング剤って、突き詰めれば光沢とか、防汚とか、撥水とかの効果が大事だけれども、それと同時に聞いたことない成分とか、「○○効果」的な名前とかも楽しみのウチじゃん?
あれ?私だけですか・・・?
もうなんか、シリコーンオイル塗ったくるって、極端すぎでしょ!?って笑
昔見かけた、コーティングやワックス施工に関する煽りの「そんなにテカテカがいいならサラダ油でも塗っとけ」に匹敵するくらいの極論ではないかと…。
ママ「高いひき肉買ってきた!」
パパ「お、おぅ(いや、そうじゃなく…、店の雰囲気とかも含めて…)」
…こんな感じ?
いや違うな、これはママがメチャクチャうまいハンバーグ作る人かもしれないし!家めっちゃおしゃれかもしれないし!
モヤモヤしますね。この感じ伝わります?
とにかく言いたいのは
『何か』ちがうじゃん!?(コスパは大事だけれども!)
ってことなんですよ…。
とりあえず買ってみる
でもまぁ、気になる事には気になるので、購入して試してみる事にしました。
購入したのはコチラ
シリコーンオイル KF96-1-50 /1-8934-01 /信越化学工業
信越化学工業シリコーンオイルです。
まず、購入時点で私が考えた施工結果の予想は以下の通り
・ものすごいムラになる
・耐久性は皆無
といった感じだと思って購入してます。
なので、以降のレビューは少し偏見入っているかも…?
施工してみる
それでは施工をしてみましょう。
キズの隠蔽効果も高そうなので、施工前の状態で太陽を入れて写真を撮っておきました。
洗車後のボディーに塗ったくっていくわけですが…
ヌラヌラじゃん!!(笑)
もうね、「いやふき取ってないでしょ?油でしょ?」っていうくらいヌラヌラの光沢。
が
凄いムラ(笑)
「これはつけ過ぎかな?」と伸ばしながら拭き取ろうとしていくと、どんどんムラになっていきます。
これは別途用意した乾いたMFタオルでふき取って解決。
うん、確かにしっかりふき取った後でも光沢出るわ。
まず、ボンネット。
キズが見えにくくなっていますね。
先程の写真と並べてみます。
さらに側面。
ヌラヌラになっています。これはハマる人が出るわけだ。
車体カラーが黒でなければ乾拭きしなくても、ムラは気にならないかもしれませんね。
むしろ逆に、ヌッタヌタに塗りっぱなしにしておいた方がムラにならないのかも(笑)
パネル比較してみる
次にパネル比較です。
パネル施工
いつものパネルの左側に施工してみます。
ムラにならないよう念入りにふき取りを行うと…
やはり光沢が出ますね。
スマートミストとの比較
右半分にスマートミストを施工します。
スマートミストよりも光沢感があります。これはすごい。
滑水実験
次に水滴を落としてみます。
水滴の落ちはスマートミストのほうが早いようです。
が
わかりますでしょうか?
シリコーンオイルの方、水滴が落ちた後がくっきり残っていますね。
試しに、落ちた水滴をふきとった濡れたティッシュで拭いてみました。
スッキリ!
シリコーンオイルのほうだけなくなってしまいました(笑)
まとめ
以上、実験終了です。
私の実験結果では
光沢は抜群に良い。耐久性は皆無。黒い車以外なら効果的だろう
という結果になりました。
[追記]耐久性についてはちょっとだけ上方修正があります。次項。
淡色車ならともかく、私の車くらいムラになってしまうと、ふき取りが面倒過ぎて、素直に固形ワックスを使ったほうが、耐久性もあるしいいんじゃないかとすら思えてきました。
まぁ、おおよそ予想通りの結果になったので満足な反面、「この1リットルのシリコンオイルどうすんだ?」という気持ちでもあります。
ホイールに施工して、ハイドロフラッシュみたいに「どうぞ汚れと一緒に落ちていってください」と割り切って使うのもアリかもしれませんね(笑)
今回の実験、各社のカーコーティング剤開発の方々の「光沢と撥水と耐久性のバランスとるのがどんだけ大変か少しはわかったかコノヤロウ!」的な声が聞こえてきそうな気がします(笑)
[追記]施工後1週間
さて、施工後1週間経過したので洗車です。
撥水状況について
高圧洗車機の水をかけてみましたが、撥水しています。
一週間の間、雨天走行をすることは無かったので、まだ残っているかとは思います。
汚れの付着具合について
汚れについては車体が黒なので、ホイールのスポークの状態で判断したいと思います。
汚れがべったりというより、油分で浮いて斑点状に付着している感じですね。
洗車してみて
まず、気になったのがホイールのスポーク。
カーシャンプーを付けて洗いましたが、感覚的には「肉類を調理した後のテフロン加工のフライパンみたいな感じ」でした。
「まだ油残ってますよ!!」感が結構あって、ぬるっとした感じが落ちにくかった印象です。
ボディーの方ですが、カーシャンプーとスポンジの走りがすごく良い。シリコーンオイルの上を走っているという感じがすごいです。
直感的に、良くも悪くも「取れてないんだな…」という感じです。
私としてはこのギトギト感を今回の洗車で落としたかったんですが…。
洗車後
洗車後、別のコーティング剤を吹きかけてみましたが、思った以上に撥水している感じでした。
1回の洗車程度では落ち切らないのかもしれません。
※施工したコーティング剤については別途ご報告します。
コーティング剤施工後
コーティング剤を施工した後は、ヌラヌラギトギトといった感じはなくなりました。
最後のふき取り作業時に落ちたのか、洗車時に落ちたのかはわかりませんが、物理的に「擦る」というものにはあまり強くないのかもしれません。
洗車を終えて、再度まとめ
さて、1週間経過後の洗車を終えての感想ですが
撥水は洗車後もある程度維持してくれそうだ
という形で修正しておきたいと思います。
洗車ごとに施工できる人であれば、コスパは抜群かもしれません。
が
やっぱり車体色が黒の方は、控えたほうがいいんじゃないかと思いました。
コメント
昔からある極論を試されましたか・・・(笑)
この光沢を雨にも負けず維持してくれるんなら本当に最強ですよね~
それともう一つ欠点があります。
ボディに塗って雨降ると実験の通り取れちゃいます。
・・・で、その取れたのが問題を引き起こしかねないんです。
流れていった先に水が溜まるところがないのならいいんですが、溜まってしまう箇所ですと大気中のあらゆる物質を引き込んで徐々に乾燥していき、塗装にダメージが出る。ってものです。
元が油故に乾燥しにくくはあるのでウォータースポットとかはできにくいかもしれませんけども・・・。
まぁもちろん実験後は綺麗さっぱり洗車して・・・ます・・・よね・・・?
大気中の汚れを引き込みやすいってのを実際に調べたい場合はホイールに塗ってしばらく走ると良いですよ。
特に欧州車ですからダストがガンガン付くと思います。
MSさん
もちろん洗車してません!
多分あれこれ吸い付けて汚れるんだろうなと思ったので(笑)
素晴らしい。よくやった。感動した。
雨が止んだら、お別れなのね。
ではなく、雨が降ったらお別れなのですね。
雨の少ないイタリアなら、やってるかもしれません。
と言いながら、そうか、だからイタリヤ車ってヌッタヌタ感が高いのだと、勝手に断定。
もしかしたらそうだ、きっとそうだ、そうに違いない。
イタ公のやってることは「シリコンで車をヌッタヌタにする」なのです。
間違いない!
車内に水が漏れてきたら「もしかしたら雨の日に乗車したのではないですか」と真面目に答えるディーラーを育てる国だから、雨が降って車の輝きが無くなってもいいんですよ。
「車のヌッタヌタ感が減ってきたって?
余り考えられない事ですが、もしかしたら、雨の日に乗ったんではないですか」
毎度、大変かつ興味深い実験を、大真面目にしていただき、感謝しております。
これからも、およそ常人では行わない、結果がおおよそ推測できるが、それでもなおかつ「やってみる」実験の敢行をしていただき、その結果をご報告されますよう、お願いします。
「なんでも、やってみないと分からないのだ」
ジャガーXJ さん
コメントありがとうございます。
イタ車ディーラーはそんなこと言うんですか?(笑)
アレですよね?それはあくまでイタ車あるあるの笑い話的な『ネタ』ですよね?(笑)
誰しもが思っているけど、なんか自分で試そうとは思わないような実験は、試してみると結果が予想通りでもハズレても面白かったりします。
…高い製品を買ってイマイチだった時のショックは結構ありますけどね(笑)
いつも拝見させて頂いています。
私の職場では耐熱塗料を作っていますが、一部特殊なモノにはコレ入れてます。サムネ見てドキッとしました(笑)
クルマに施工してしまうような、重篤なヌラツヤ中毒者がまさか現れるとは…職場でネタにします。
保菌者 さん
コメントありがとうございます!
おおぉ!耐熱塗料を作る!!本職(?)の方なのですね。
塗料を作られているという事は、ちゃんと成分や何やらをご理解の方だと思います。
当ブログで「そりゃねぇよ(笑)」なんてトンデモ理論を見かけることもあるかもしれませんが、そこはどうか鼻で笑ってスルーしていただけるとありがたいです!
今後とも当ブログをよろしくお願いします!
鑑人さんはじめまして。
いつも楽しく拝見させてもらってます。
はじめてコメントさせていただきます。
私はボディには使用しませんが、タイヤハウスにシリコーンオイル(スプレー)を使っています。
最近の車はツルっとした樹脂のタイヤハウスではなく防音の為か少し柔らかく凸凹のある素材でブラシで洗ってもいまいち綺麗にならないので。
そもそも毎回タイヤハウスを洗うのが面倒なのでシリコーンスプレーで誤魔化しちゃってるというのが正直なところですがw
鑑人さんはタイヤハウスどうされてますか?
コイサンマン さん
コメントありがとうございます!
タイヤハウスは大変ですよね。
ダイソーの柄の短いマイクロファイバーモップを使って洗っています。
スプレー系はノズルを突っ込むスペースが無いもんで、ブラシにつけられる程度でしかやっていませんが…。
まぁ狭いおかげで目立たないので、精神衛生上は良いんですけどね(笑)
ついにこれに手を出してしまったのですねw
私が見たことあるのは赤いアルトワークスのシリコンスプレー動画です。
最初はムラだらけなのに洗車機突っ込んで出てきたらヌラテカになってましたね。
ついつい自分でもやってみたくなるぐらいの誘惑はありましたが、自分の場合汚れやすい駐車状況なんでこの手の油コーティングは怖いです・・・
モンジャー さん
コメントありがとうございます。
気になってしまったもので…。
砂埃が多い環境ですと、多分すごい勢いで汚れを吸い付けると思いますよ(笑)
特にふき取りが甘いとギトギトになりますからね。
なんていうんでしょう。
カレー作ったあとの鍋洗う感じ…?
やはり鑑人さんと同じ感覚でこの動画を見ていました。
施行テストしてほしいなぁとおもいつつ、ブログに書いてあるように極論なので言い出せず(笑)
思った通りの施行結果に納得でした。
シリコーンでWAXの替わりになるならWAX要らねーよ!!
って話ですよね。
HGO さん
コメントありがとうございます!
どの製品もシリコーンは入っていたりしますが
あくまで味付け的な意味合いであって、全部ではないですよね。
確かにギラギラにはなりますが、面白味にはすこし欠けるかなと(笑)
シリコンオイルは潤滑剤ですから、効果が長持ちしなくても当然でしょう。
私もYYouTubeで見ましたが、ワックスと併用するのがベストだと思います。
月に1回ワックスを掛け。1週間に一度の水洗い。そして、シリコンオイルを塗り込む。
匿名 さん
コメントありがとうございいます!
ですよね。
定期的に塗り込んであげるのがよさそうですが、濃色車だとギラつきが凄いのでしっかりふき取る必要があります。
そうなると実は簡易系コーティング剤の方が使いやすいんですよね…。