今回は以前の記事「プレクサスの効果を試してみた」でオススメ頂いた「VooDooRIDE(ヴードゥーライド)のSILQ(シルク)」を試してみました。
目次
ブードゥーライドとは
ヴードゥーライドのシルクは「株式会社インフィニクス」より販売されている、下地処理とポリマーコーティングが同時に施工可能なコーティング剤です。
立ち位置的には、3Mのポリマーワックスとか、シュアラスターのシュアラスタースピリットのような位置づけなのでしょうか。
でも研磨剤は入っていないらしいので、また違うのかな?
とりあえず、最近カー用品店でもチラホラ見かけるので、どんなもんかとは思っていたのですが、オススメ頂いたのも機会という事で試してみることにしました。
今回購入したのはSILQですが、そのほかにも色々な製品があるようです。
・DETAILER
・JAKD
・JUJU
・HEXX
・SHOQ
・HYPD
等々。製品名でなんとなくどんなものかがわかるのは「DETAILER」でしょうか。多分ピカピカになるんでしょうね。
で、このブードゥーライドのパッケージを見て思ったこと。
うーん
オラついてるなぁ
なんというか、攻撃的というか、若者的というか、例えばスマートミストが女性なんかにも扱いやすそうなポップなデザインだとすればブードゥーライドはその真逆ですね。「オラオラオラ!」という力強い感じのイメージです。
ゴリゴリにカスタマイズされた、テラッテラのアルミホイールの車とか、ハイドロつんでる車とか、そういったイメージです。
あくまで私個人の主観ですが…。
ブードゥーライドのシルクが届いた
インフィニクス VOODOORIDE(ブードゥーライド) SILQ(シルク) シンセティックリキッドポリッシュ (下地処理とポリマーコート剤) VR7002
さて、ブードゥーライドのシルクが届きました。
価格は3,024円。私個人のコーティング剤の感覚としては少し高いですが、ボトルを持ってみると結構ずっしりと中身が入っているのがわかります。
内容量は473mlです。
裏面には施工方法とか色々書いてあります。
ん?
成分の「ミネラルスピリット」って何だろう?
あまりコーティング剤の類では見かけない単語なんで調べてみたんですが
工業ガソリンの一種でペトロリウムスピリットともいう。石油系溶剤の一種であり、石油シンナー、ドライクリーニング等に用いられる。
石油用語辞典|ミネラルスピリット | 石油便覧-JXエネルギー
という事のようです。汚れ落としのための石油系溶剤のようですね。
更によく見ますと
MADE IN THE USA
GS27 USA, Inc
アメリカ製なのか。さらにこのGS27 USAというのを調べてみると…
このようなHPが出てきました。ここもカーコーティング剤を販売しているようです。OEM製品なのかな?
車に施工してみる
さて、それでは車に施工してみたいともいます。
施工方法は「洗車後、乾いたボディーに塗り込み、乾ききらないうちにふき取る」という流れのようです。
研磨する成分は入っていないそうなので、あくまで「ミネラルスピリット」で汚れを落とすようです。
本当は、水で濡らして硬く絞ったクロスにとるんですが、一度ボディーに乗せてみました。ねっとりとしていますね。
施工後の状態です。
確かにテラテラ、ギラギラになります。
さらに、施工に使用したクロスについて。
本来、面を変えながら使うべきところなのではあるんですが、汚れ落としの効果が見たかったので、面を変えずにぐるりと施工してみました。
明らかに汚れが落ちてクロスが黒くなっていますね。
汚れ落としの効果は期待できそうです。
施工してみた感想ですが、とりあえずわかったのは「乾いた後に拭き残しが白く浮いてくる」という点。
ブードゥーライドのシルクは、乾かないうちにふき取るようにとのことだったんですが、どうしてもふき取り時に、拭ききれない部分が発生してしまいます。そういった部分は乾燥して白くなるので、見落とさないように注意が必要ですね。
この辺は普通のカーワックスと同じような感じです。
あと、下地処理というだけあって、元々傷だらけのボディーの車は、これまでのワックスやコーティング剤で隠していた細かい洗車傷が目立つようになります。
私の車はその辺結構ひどいんですが、光沢が出た半面、ギラギラと細かい傷が目立つようになりました。
古い車や細かい傷が多い車の場合は、シルクは「次に使うコーティング剤の下地処理のため」と割り切って使ったほうがいいかもしれません。
パネルに施工してみる
次にいつも通りのパネル施工です。今回は下地処理剤としては定番品としてよく名前が挙がってくるシュアラスタースピリットとの比較を行ってみます。
今回使用するパネルは、いつも使っているパネルと同じようでちょっと違う「二軍」扱いのパネル。
どうも表面の塗装が甘いのか、ムラがあり、色も削れやすいので下地処理系の製品やコンパウンド系の比較ではこっちのパネルを使用するようにしています。
ただ、最初、シルクにもコンパウンドが入っていると思っていたので、このパネルをチョイスしたんですが、シルクにはコンパウンド入っていないんですね。実はあとで気づきました(笑)
コンパウンドが入っているのは「hexx」という製品だけのようです。
右半分にブードゥーライトのシルクを施工しました。
ちゃんと色の変化が起きていますね。
ただ・・・・
あれ?
何やら施工に使用したティッシュが黒くなりました。
さらに、シュアラスタースピリットを左側に試してみたので、それぞれを並べてみました。
左がシュアラスタースピリットを塗り延ばしたティッシュ。
右がシルクを塗り延ばしたティッシュ。
明らかにシルクのほうが黒いですよね。この塗装と溶剤の相性の問題なのでしょうか。削っていないのであれば普通の塗装ならクリア層があるので問題はないとは思われます。
パネル自体の結果ですが、右側のシルクを施工したほうが色が濃いように見えますね。肉眼ではシュアラスタースピリットを施工した左側のほうが色濃く見えていたのですが…。
でもシュアラスタースピリットの光沢感って水でほとんど落ちるので、その後何かしら施工する必要があります。シルクの方は耐久性もあり、光沢を維持してくれるそうなので、その辺は少し違いがありますね。
総評
ひとまず以上で終わりとなりますが
削らず汚れを落としてくれる優秀な下地処理剤
といったところでしょうか。ポリマーコートもしてくれるというのはメリットである反面、シュアラスタースピリットのように「きれいさっぱり細かい傷ごと落とす」という使い方には向かないようです。
同じくブードゥーライドの製品のDETAILERと組み合わせて使用するといいのかもしれませんね。
私の車で言えば、施工後のパッと見の光沢感はいいんですが、太陽光が反射したときに、ギラギラとした細かい傷が目立つようになるため、これ1本だけというわけにはいきませんでした。
傷の少ないきれいなボディーを維持している方であれば、ヴードゥライドのシルク1本でもテラテラのボディーになると思います。
コメント
はじめまして。
最近近所のオレンジの量販店であのレインXのボディーコートを見かけました。
オレンジの店員は わりと良いですよ‼っと言っておられました。
最近にスマートミストばかりを愛用 してますがどうしても気になるんです。
機会があれば試してもらいたいです。
ヤマサキ さん
はじめまして!
コメントありがとうございます!
レインXというとあの窓ガラスのレインXですか!?
ありがとうございます!参考にさせて頂きます!
こちらこそありがとうございます。
あのレインxの会社が作ったボディーコーティングです。
なんだか
私の住まいの新潟県長岡市のオレンジの量販店ではでかでかとコーナーがありました。
Yahooで検索したらUV効果型❔やら
晴天で一時間天日干しやら初めて聞く名前がありました。
しかしあのレインxの会社ならガラスに対してのノウハウは半端ないと思います。
ますます気になるこの頃ですが、この時期の新潟県は雨が多く洗車すらできません。
もし試していただけば春先にチャレンジしてみます。
ヤマサキさん
こちらの製品でしょうか。
http://amzn.to/2eVaxgm
なかなか面白そうですね!私の住まいも最近雨が多く、さらにこれから雪の時期ですが、春先までに試せれば記事にさせて頂きますのでお待ちくださいませ!
おはようございます。
この商品で間違いないです。
ごめんなさい漢字まちがていました、UV硬化でした。
宜しくお願いします。
ご無沙汰しております。
シルク、試してくださりありがとうございます。
薦めた手前、もし効果の薄いだったらどうしよう…と思って読みましたが
及第点だったようで一安心しました。
やはり、削る能力は無かったようですね。
これで傷隠し性能もあれば良かったですけどねぇ
今後はもう少し長持ちのするコーティング剤をシルクの後に施工しようと思います。
たんしおさん
コメントありがとうございます!
なかなかに良い光沢でしたよ!
多分ちゃんと塗装面に気を使っている方ならテッカテカにあると思います!
多分シルクで下地を作って上からコーティングをすればいい感じになるのではないかと。
それこそヴードゥーライドで言えば、デテイラーなんかがいいのかもしれませんね。
少し以前の記事ですが、コメントさせて頂きます!以前3Mポリマーワックスのレビューをお願いさせてもらったものです。いつも楽しみにしてます。
伺ってみたいことが二つあります。
一つめは、シルクやスピリットなどで下地処理した後、そのままシルクなどの上から次のオーバーコートAを施工した場合の、オーバーコートAの耐久性です。シルクの成分の上へオーバーコートすると、塗装面に直接Aを施工したときに比べて耐久性が落ちるというということはないでしょうか?
二つめは、シランガードやアクアドロップのような硬化系の上から、シルクやレジンポリッシュのような下地処理系を施工すると、ベースの硬化系は剥がれてしまうでしょうか。
これまで色々なコーティングをレビューされた経験や感覚からご意見いただけると嬉しいです。
寒いですが、ご自愛ください。
アコードさん
コメントありがとうございます!
1つ目ですが、シルクの方はちょっとどうなるかわかりませんが、スピリットの場合は、パネル実験の際、スピリットやストロングバブルでパネルを綺麗にした後、一度水で流してあげないと、そのあと施工するコーティング剤の効果が薄くなったりムラになったりすることがあるので、「汚れ落とし」「古いコーティング剤を落とす」といった成分が残っている状態の場合は影響があるだろうと考えられます。
2つ目については、シルクの方は研磨剤は入っていないという事で影響はなさそうな気がしますが、試してみないと何とも言えませんね。
レジンポリッシュは、あまり強くないそうですが研磨成分はゼロではないそうなので多少の影響はあると思います。
カッチカチに硬化した後なら大丈夫なのかもしれませんが、シランガードは下記の様なこともありました。
シランガードのムラの原因について調べてみた
こういったこともあるので汚れ落としや、研磨成分のあるものは控えたほうがいいのかなぁという気もします。
鑑人さんコメントありがとうございます。
一点目の質問で、スピリットの上からでは施工しにくいという経験談から答えてもらいありがとうございます。シルクも同様かは分かりませんが、汚れ落としをした後は一度脱脂したり、ストロングバブルなどでそのものを落としたりしたうえで、新たにコーテイングを行う方が安定しそうですね。
二点目の質問にもコメントありがとうございます。やはり、汚れ落としやクリーナー成分が入っている以上、ベースの硬化系へのダメージはゼロではないということですね。リンク先の記事からも、はがれる程ではないが薄くはなると理解しました。
実は今アクアドロップをボンネットのみに2度塗り施工し、まだ余っているので3度塗り4度塗りくらいしてやろうと企んでいるところでした。ですが、リンク先の記事を拝見すると、硬化系の重ね塗りが定着不足につながるかもしれない可能性が示されているので迷っています(笑)記事では、とりあえず再施工されるとありましたが、その後の重ね塗りでムラなどは如何でしたでしょうか。
次の記事も楽しみにしています^^
アコードさん
ストロングバブルもその後水洗いしたほうがよさそうです。
パネル上でも、ストロングバブル直後ですと、乾いているように見えても定着が悪くムラになりました。
シランガード自体は今お休み中です。アクアドロップは重ね塗りしても大丈夫なんじゃないかなぁと思います。私もやってみましたし。
ムラというか剥げたような感じになったのはシランガードだけだったので…。
シランガードには硬化後は重ね塗りしにくいような皮膜ができるかもしれないという感じですね。
以前の記事にも関わらず、返信ありがとうございました^ ^
次の記事を楽しみにしています!ありがとうございました。
アコードさん
そうですね。
シランガードはなぜそうなるのかわかりませんが、とりあえず私の車ではそのようになりました。
おっしゃるとおり「かもしれない」という風に考えて頂ければと思います。
今後とも当ブログをよろしくおねがいします!
シルクは研磨成分はいってるから。