※この記事は2012年2月の記事をリライトしたものです。
目次
『ステルスマーケティング』認知の発端
「ステマ騒動」の矛先はゲハブログへ:ゲハブログ最大手「はちま起稿」が謝罪文を掲載、管理人交代へ (1/3)
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1201/16/news145.html
この辺が発端で「ステルスマーケティング」という言葉が一気に広まりました。
まぁ簡単に言うと、『知らないうちに宣伝されて、のせられて買っていました』
ユーザー参加型のレビューサイトのコメントに凄くいい事が書いてあったから、
それを買ってみた。
↓
実はそのコメントは宣伝企業が書いたコメントでした
これがステマってやつです。
ステルスマーケティングのやり方について
自分としてはこのやり方には反対しません。
っていうか、宣伝する側の努力の一つではないかと思います。
むしろ、有象無象のサイトが乱立し、偏った内容の記事等が氾濫するネット上で
何の警戒も無しに全て鵜呑みにしてしまう側にも問題があると思うんですよね。
(勿論『ダマす』行為自体はダメですよ?)
かつて2ちゃんねる管理人だったひろゆきさんが、
『嘘を嘘と見抜けないと(掲示板を使うのは)難しい』
と言っていました
いや、まさにその通りだと思うんですよね。
ステルスマーケティングの見分け方
それでは、ステルスマーケティングか否か、見分け方について考察してみたいと思います。
自分でまず情報を精査する
これをしない人があまりにも多いと思うんです。
これってちょっと見れば気づける事だと思うんですよ。
まぁ見分け方は簡単だと思うんです。
例えば、某価格サイトや、某飲食店レビューサイト。
ここで、「ウマい!安い!店員の質もいい!!最高!!」
こんな事書いてあったら怪しくてしょうがないですよね。
それよりも、
「○○はいいんだけど、○○がイマイチでしたね。まぁ概ね満足です」
この辺がまぁ信頼がおける感じ。
ちなみに自分が一番ちゃんと読むのは否定的な内容です。
と言ってもこれも鵜呑みにはしません。
ライバル企業が意図的に否定的なコメントを書いている可能性もあるからです。
話半分程度に「こんな欠点(故障)がある場合もある」位で見るわけです。
なんせ、Web上のコメントは極端な例が殆どですから。
よく考えてみて下さい。
普通、ふと買った商品、ふと立ち寄った飲食店に対してわざわざコメントを寄せますか?
私は書きません。書く人のほとんどは
- 感動する程良かった。
- あまりに酷い対応を受けた
- あまりに酷い商品だった
- 期待はずれだった
- レビューを書いたら○○プレゼントと書いてあった
動機はこのくらいじゃないですか?
(レビューを書く事自体が好きでやってる方もいるでしょうけど。)
と考えると良い意見も悪い意見もかなり極端な例なわけです。
何件かの高評価のレビューと低評価のレビューをそれぞれ見て、その中間くらいが真実に一番近い所と考えるのが妥当じゃないでしょうか?
日常に潜む本当のステルスマーケティング
まぁステマステマと騒がれていますが、実際問題、気づいてる人や、仕掛ける側にいる人にとっては、
「なんだ今更気付いたのか。」
と言ったところでしょう。
こんなことはネットの世界に限らず、昔からずっと行われてきた事です。
ステマの定義がどこまで及ぶかわかりませんので個人的な見解となってしまいますが、『ユーザーが意識しない所で宣伝される』ことをステマとするなら以下のようなものは全てステマになるでしょう。
1.雑誌
旅特集やグルメ特集等、一見「特集!」と釘打たれて掲載されていますが、あれはあくまで「広告枠」です。
経営者の方ならご存知かと思いますが(私は経営者ではありませんがw)、この手の雑誌の編集者から
「今度特集を組もうと思うのですが、是非御社を取材させていただきたく~」
なんて連絡はよくあるはずです。で、蓋をあけて見れば、
「特集に載せてあげるから、広告料として○○万円はらってね?」
こんなことはザラでしょう。
余程話題の企業さんじゃない限り、
「ウチに取材させて下さい!広告費?いりません!」
なんて事はないんじゃないでしょうか?
まぁつまりあれは「お金を払ったから雑誌に載ってる」わけで、別にどこが凄いわけでもなく、雑誌社側が凄いところを見つけてきて誇張して掲載してるに過ぎません。
と言う事は、雑誌社は広告主(お店)と読者から2重でお金をもらってるわけですね。
2.テレビ
これも雑誌と同じ理屈でしょう。
さて、旅番組やグルメ番組で、芸能人が食事に行き、
「うっわ!!うぅぅぅまい!! とろけるような食感で~」
なんてコメントしてるのを真面目に見てる人はどのくらいいるでしょう?
同じものを食べた事がある人なら「んなわけないっしょ」てな感じ。
芸能人が来てウマイウマイと騒げば宣伝効果大でしょうね。
最近顕著だと思ったのは、知識系の番組。
○○の裏側といった番組で、一企業の工場の生産ライン等を紹介している番組。
一視聴者としては普段見られない所なので非常に興味深いんですが、
最終的には「○○社」は凄いね!ってな話になります。
企業としてはかなりの宣伝になるはずです。
ここに広告費が発生しないわけがない。
先日は某対決番組で、相反する技術を持った企業同士で対決するなんてのがありました。
各社の技術や対決内容は、正直「すごいなー!」なんて思って見てたんですが、まぁこれも多分宣伝なんでしょう。
番組内で、しつこいくらいにナレーションで企業名が連呼されます。
対決終了後は、勝者ははっきりするものの、結局はどちらも凄いという印象を植え付けられます。
こんな効果的な宣伝無いでしょうね。
工業製品で一般人がお目にかかる事が滅多にないものなら特に。
3.某国民的アニメ
まぁこんなことは知りたくなかったんですが、某国民的日曜のアニメこれも立派な広告媒体らしいですね。
オープニングで毎週主人公の女性が全国各地の観光地を巡る風景が描写され、画面右下にはその地名が出ています。
これがもう誘致合戦が凄いみたいです。次はウチを次はウチをなんて、各観光地から依頼がでるそうな。
Wikipediaからの引用になりますが、
オープニングでの各地方の紹介は1974年(昭和49年)から行われてきた。2000年(平成12年)からは1つの県に絞って半年間(一部例外あり)流す方式に改めている。内容は季節に合わせ3か月ごとに変更している。2000年(平成12年)からの新方式では、紹介を希望する県や自治体から協力費を受けている。2001年(平成13年)の愛媛紹介で愛媛県が補正予算で計上した事業費が630万円。2002年(平成14年)の岐阜紹介で岐阜県と県観光協会が制作費として負担した金額が約700万円。2007年(平成19年)の愛媛紹介で松山市などが計上した協力費が840万円。2007年(平成19年)の富山紹介で富山市が補正予算で計上した事業費が840万円。2008年(平成20年)の山口紹介で山口県が支払った協力費が630万円。2009年(平成21年)の新潟紹介で新潟県が予算に計上した協力費が800万円など。なお、オープニングは提供を含めて1分40秒(オープニング曲自体が1分30秒、地方紹介部分が1分10秒ほど)であるが、日曜日の同時間帯に60秒のCMを半年間放送した場合には最低でも9600万円以上必要とされるため、費用対効果の高い観光PRとして注目されている。
だそうです。
というわけで、これが宣伝だと思ってなければこれも、広義ではステルスマーケティングという奴になりますね。
4.アマゾンの製品レビュー
これは結構前からですが、アマゾンの製品レビューもかなり信用ならなくなっています。
レビューをかいたら、プレゼントをあげるとか、批判レビューを書いたら「訂正しろ」と連絡がくるとか。
場合によっては製品を買うと、その中に「不満があったら対応するから、レビューで星1を付けるようなことはするな」というお手紙が入っている場合もあります。
特にカタコトの日本語で星5個のレビューが1000件以上なんて製品もあるのでなかなか信用なりません。
大量の星5個の中に埋もれている星3つ以下のレビューなんかが逆に信用できたりします。
5.まとめブログ
2ch系のまとめブログ。
一見「みんなの意見」のようにまとめられていますが、よくよく見るとレス番号が飛び飛びですね。
この「どんなレスをピックアップするか」は管理人にゆだねられています。
という事は、管理人の気分次第で「みんなの総意」のように簡単にゆがめられてしまいます。
また、「○○言ってきた」「○○の新メニュー」みたいな記事は、本当にスマホカメラで撮ったのか疑いたくなるような高彩度の写真や、プロの写真の構図のようなもの。
普通に注文しても出てこないような、宣材写真のように整った食品の写真が上がっていたりすることもあります。
この辺も若干怪しいところですね。
結論
以上のような感じで色々まとめてみましたが
結論と致しましては
「何でも鵜呑みにしたら駄目だよ」
ってことですね。
よくよく状況考えてみると、結構不自然な点が多かったりして「ふと」気づくポイントが多くあったりします。
まぁ個人の主観が多く入っていますので、参考にならなかった人は「ふざけんな!」といった感じでしょうがそれに関しては勘弁して下さい。
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