最近色々とコメント欄等々でレビューのご依頼をいただいているんですが、個人的にどうしても先に試しておきたかった製品が今回のミラリード社の「ペルシード」です。
ということで今回は個人的に色々気になっているペルシードを試してみることにしました。
目次
ミラリード社とは
ペルシードを目にするまで、この「ミラリード」という会社を見たかけたことがなかったので、調べてみたのですが、このミラリードさんは、コーティング剤よりも車の小物などを販売している会社さんのようですね。ナビから初心者マークまで色々販売しています。コーティング剤はペルシードだけのようです。
公式サイトはコチラ:https://www.mirareed.co.jp/
ペルシードを購入してみた
さて、届いたペルシードがコチラ。
パッケージは厚紙の箱。本体と付属のクロスがあり、デザインはおしゃれな感じで、女性も意識したようなつくりです。
ペルシードについて
このペルシードという製、「ナチュラルガラスエッセンス」ということで150mlで3000円程のお値段。私にとっては少しばかり高級品の部類に入ります。
「塗装表面のクリア層をガラス質に変える」
とのことなんですが…。
みなさんの中にも同じことを思った方もいるでしょう。思ったことを正直に言います。
本当かよ!?
だってねぇ…
私、化学の専門家でも何でもないですけど、塗装がガラスになるってどーゆー原理なんでしょうか?錬金術かなんかでしょうか?っていうか宇宙の真理でもたどり着いたのか神様か何かなのか、塗装の成分をガラスに変えるってどーゆー変化が起きるんでしょうか。
つーわけで、エビバディセイ!
本当かよーーーーー!?
とまぁ
意地悪な言い方はここまでにして…
まぁ、本当のところは「ガラスになる」のではなく「ガラスっぽくなる」とか「ガラス成分が塗装の隙間に入り込む」って感じの話なんでしょう。
この効果で「ガラス化する」といっていいのか…
まぁ謳い文句が正しいかどうかとか、嘘、大げさ、紛らわしいとか、そんなのはよくわからないんで、まぁ気になる人は、知ってるところに聞いてみたらどうジャロ?
ちなみに、同じ謳い文句で売ってたのはシュアラスターのゼロウォーターですね。「研磨でもしない限り落ちないよ」的なこと言ってましたよね。なんか最近その表記見かけませんけど…。
ペルシードを施工してみる
さて、どうしてもマイナスイメージから入ってしまいがちな本製品ですが、とりあえず安い買い物ではなかったので車に施工してみました。
パッケージをくまなく見てみましたが、下地処理や脱脂については一切触れられていません。少し意地悪な気もしますが、前回施工したもの等々、色々残っているであろう状態でそのまま施工しました。
ボディーにシュっと吹き付けてみると、ほんの少しだけ泡立ちます。
これを付属のクロスで伸ばします。クロスについては今まで購入した製品の中では一番キメこまかいクロスです。フロントガラス内側用の、拭き筋が残らないクロスのような感じです。ペルシードだけではなくその他の製品も最後にこれで拭けばピカピカになりそうですね。
拭いてみた感じ、ムラにはなりにくいようですが、どこまで伸びているのかちょっと不安になります。後半に行くにしたがって、クロスが湿ってくるので「もう吹き付けなくてもいいかなぁ」という気分にはなりますね。
全体に施工してみました。
光沢についてはまぁ、「若干増したかな?」といった感じですね。正直、もっと施工後に「おおおお」という感想になる製品は山ほどありますので、光沢感はそこそこといった程度です。
でも
くやしいなぁ
効果が全くのダメダメならボロクソに言えるんですが、ボディーがスベスベになるのは間違いないようです。
ちなみに施工後数日で雪が降りました。雪が渇いた後の状態がこんな感じ。
撥水ではなく疎水性だけあって、汚れの付着具合もシターっとした感じになっています。
その他の場所も、ダラーっとした感じの汚れが付着していました。この感じならイオンデポジットなどの心配も少なくて済むのかな。
ペルシードをパネル実験してみる
では、いつも通りのパネル実験です。
まずはペルシード単体でどの程度の変化がおきるのか。
まずは吹き付けて塗り伸ばし。
うーん、イマイチ!
薄いですねぇ。
今回は3000円級の製品ということで、片っ端から比較してみます。
スマートミストとペルシードの比較
左にスマートミスト、右にペルシードを施工して比較してみましたが、特に悪くないように見えます。意識的にペルシード側を若干濃いめに施工したのでそのせいかもしれませんが、光沢は悪くないように見えます。
次にスポイトで水滴を落としてみました。ペルシードの方が水滴がまるっとしているようにも見えます。
パネルを立てていくとペルシードの方が先に水滴が流れ始めました。水はけはいいようですね。
ゼロウォーターとペルシードの比較
次は謳い文句的に近い存在のゼロウォーターとの比較です。
左にゼロウォーター、右にペルシードを施工しましたが
ゼロウォーター、見えねぇんだよなぁ。
パネルに水滴を落として立ててみると、今回もペルシードの方が先に水滴がながれました。
ムースワンとペルシードの比較
次はムースワンです。左がムースワンですが、差は一目瞭然ですね。ムースワンの方がツヤツヤした感じになっています。
同じく水滴で実験しましたが、ムースワンの方が先に水滴が流れ始めました。コメント欄よりオススメ頂いた製品なのですが、これは再度評価が上がりました。
CCウォーターゴールドとペルシードの比較
次はCCウォーターゴールドです。
艶については申し分ないCCウォーターゴールドなので、比較の結果は一目瞭然。CCウォーターゴールドの方が光沢がありますね。
水滴の実験なんですが、自分ではやったつもりでいたんですが、どうも写真が見当たらない…。撮り忘れたのかなぁ。今度再度試してみようと思います。
ゼロプレミアムとペルシードの比較
次はゼロプレミアムとの比較です。
さすがにゼロウォーターとは違い、ゼロプレミアムの方は境界がはっきりしていますね。
水滴を落としてパネルを立ててみると、ゼロプレミアムの方がスパーッと水が落ち始めました。ゼロプレミアムの水切れは悪くないようです。
ちなみにゼロプレミアムは光沢感は悪く無いし、水はけもよく、悪くないと思うんですが、なにぶん価格が高いんであまり個人的な評価は高くありません。
Si-700とペルシードの比較
こちらもコメント欄からおすすめいただいた製品の一つ。Si-700との比較です。
光沢感は圧倒的にSi-700の方が上ですね。
水の落ち具合的にはペルシードの方がよい感じ。
グラスターゾルオートとペルシードの比較
グラスターゾルは、まぁ「エアゾール系」って単純な理由からの選出です。ガラス系でもなければ、耐久性が素晴らしいって製品でもないので、ここで出すのはどうかとは思ったんですが、まぁ物は試しにって事で。
結果としてはグラスターゾルオートの方が黒々していますね。当たり前っちゃ当たり前ですが。
水滴の落ち具合は、グラスターゾルオートの方がよかったんですが、水滴が走った後がくっきりわかるほど一緒に流れ落ちていますね(笑)
クリスタルガードワンとペルシードの比較
クリスタルガードワンですね。これもガラス系って事ですが、光沢感は同等でしょうか。
水はけ的にはクリスタルガードワンの方が上のようです。
ということで一通り実験してみましたが、とにかく「水はけがよい製品のようだ」という事はわかりました。
でもなぁ、実験途中で水分をふき取ると・・・・
見えなくなるんだよなぁ。
まぁ売り文句が「塗装に浸透する」なので、「塗装もなんもないこのパネルでは定着するわけがない」と言われればそれまでなんですが、それでも塗装面が傷だらけだったり、下地処理がされていなくて別のコーティング剤が残っていたりした場合はどうなるのかちょっと心配です。一回の雨や洗車でさっぱり落ちて、「光沢が消えたとしても成分としては塗装の分子の合間にしっかり浸透して残っています」程度の話ではあまり意味がありませんよね。
耐久性の比較をしたい所ではありますが、次々と新しい製品を試したい性分はいつも通りなので、
総評
以上、比較実験をしてみましたが
光沢は普通、水はけは良い
という感想。
その後の洗車などでも経過を観察してみましたが、やはり水はけは悪くないようです。
その洗車のときに、時間が無かったんでムースワンでパパパーっと洗車してしまったので疎水(親水?)はさっぱり消えて、撥水してますが…。
「リピート購入するか?」と言われれば正直微妙なところ。「これ1本でいい」と言ってしまうには効果が物足りない感じです。
ムラなりにくく、疎水性で水はけがいいのは間違いないので、ボディーの状態が良い場合であれば、これ一本使って行けばそれでOKかもしれませんが、既に傷だらけの私の車のボディーは、もっとギラギラヌラヌラした固形ワックスのようなものの方が光沢感が出てよいかと思います。
ちなみに傷の隠蔽効果はさほど期待はできないようです。
で、今回、施工後の洗車の際にムースワンの缶を持ったときに思ったわけです。
やっぱり容量すくねぇな
と。
という事で2回目の施工はしないで、とりあえず比較のためにとっておこうと思います。
追記
同じような効果を謳っている2製品についてもレビューしてみました。
https://gunzine.net/2018/04/06/7184/
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