東日本大震災から早いもので1年が経過しました。
東日本大震災でお亡くなりになられた方々と被災された皆様に対し心からお悔やみとお見舞いを申し上げます
さて、私も東日本大震災にて震度7を体験した身なのですが、
不幸中の幸いにも家族や友人を失う事もありませんでした。
但し、友人の多くに家族や親戚、家、友人を無くされた方が沢山います。
自分があった色々な人の体験談をもとに、実際の災害時に役に立ったものや
注意点等まとめていきます。
1.冷静さ
物じゃないんですけどね、これは本当に、冷静さを保って下さい。
怖くても「怖い」なんて口にしない。泣かない。他人に伝搬します。
私はビル6階にいたんですが、揺れたときはあまりの揺れの酷さに
「あぁ、これは自分はビルが倒壊して死ぬかもしれないな」
と覚悟しました。まぁ実際は亀裂は入りはしたものの、無事でしたが。
ただ、揺れてる最中に泣き叫ぶ方もいらっしゃって
それだけで恐怖心や不安感が増幅します。
泣き叫べば恐怖心は和らぐかもしれませんが、思考は停止します。
揺れている最中は足元がおぼつかなく、基本何もできません。
それ故に、
頭をフル回転させて、現状の把握。
揺れが収まったその先の行動を考えて下さい。
是非とも冷静に。
2.ペットボトル飲料・水
これは言わずもがななんですが、水系統は必須です。
飲み水、煮炊き、傷口の洗浄まで様々。
水さえあれば人間それなりの期間生きられるそうですし
これは必ず確保しておいて下さい。
7日耐えられればおそらく給水車等も来ているはずです。
1人当たり1日1リットルの換算くらいで確保しておくべきでしょう。
3.ポリタンク
災害時これは津波の被害にあった地域、それ以外の地域、関係なく断水しました。
断水の間、給水車が来ましたが、ペットボトルを何本ももって並んでらっしゃる方もいました。
持っておいても損はありません。
スペースが無いという方には折り畳み式の簡易ポリタンクもありますので、確保しておいて下さい。
4.食糧
チョコなどの高カロリーなものを買っておいて下さい。
エネルギー源になりますし、かさばらずに済みます。
数日耐えしのげれば、何とかなるはずです。
5.灯油ストーブ & 灯油
ファンヒーターではなく反射板式の灯油ストーブです。
着火は電池式(電池が切れてもマッチで点火可能)なので、電気が無くても使用できます。
さらにストーブで煮炊きも可能なので暖房兼コンロとして活躍します。
どの家庭に行っても「一台持っておけば良かった」という話がよく出ます。
6.ラジオ
停電すると情報が遮断されます。
現状把握のために是非一台持って置いて下さい。
乾電池が無くても動く手回し充電式のものがあると便利です。
7.蝋燭、マッチ、ライター
夜間の明かりとして使えます。マッチ・ライターは何かと便利ですので
非喫煙の方も一本くらいは持っておいてもいいのではないでしょうか?
8.乾電池
ラジオ、懐中電灯、携帯電話の充電等々、ありとあらゆる場面で活躍します。
必ず買っておいて損はありません。
9.都市ガスは壊滅
都市部、沿岸部問わず都市ガスが壊滅的な打撃を受けました。
その間活躍したのがプロパン。
都市ガスの面々が風呂にも入れず煮炊きも出来ないでいる間、
いち早く(というか地震当日から)使えるようになりました。
伊達に普段高い料金払ってるわけではないんですね。
10.ガソリン携行缶
これは被災地以外の方も実感したかもしれません。
ガソリンが枯渇します。で、数少ないスタンドに長蛇の列。
ここで活躍したのがガソリン携行缶。
車の列よりも徒歩の列の方が短いので、先に給油出来たりしました。
※ガソリンは法律上ポリタンクには売ってくれません。
ただ、後半は携行缶での販売をやめている所もありました。
11.発電機
これはあれば越したことはないというレベルですが、
非常に便利です。ガソリンで駆動するものもあれば、今はカセットコンロで
駆動するものもあるようです。
家のスペースに余裕があるなら買っておいてもいいかもしれません。
12.カセットコンロ
凄く役に立ちます。
ただガスボンベ自体が手に入りにくくなるので、
ボンベのストックも合わせて買っておきましょう。
13.ガラケー(満充電)
地震で停電すると携帯電話が使えないと思われがちですが、
各キャリアの基地局は発電機かバッテリーがあるようで、ある程度までは繋がります。
但し、電波が弱くなりますので、携帯電話自体が電波をサーチするため、消耗速度が上がります。
特に現在のスマートフォンなんかはすぐ電池がなくなりますので、
今スマートフォンに買い替えを考えてる方は、ガラケーをリサイクルする他に
予備機としてストックしておくことも考えてみてはいかがでしょうか?
※私はそれで非常に助かりました
14.自転車
困った時の自転車。
公共交通機関がストップしますので、自転車が大いに役立ちます。
通常の移動から買いだしまで様々。
ついでに復旧後はそれで通勤できたりと、あって困るものではありません。
15.エネループ等の充電電池
これは普段使いも出来るので非常に便利です。
但し肝心な時に放電されている事のないよう注意。
16.車
ガソリンがなくなるまではこれほど心強いものはありません。
生活空間の確保、暖房、電気の取得。
「予備に」なんて持てるものではありませんが、
車を既に持っている方は、シガーソケットから数百ワットの
電気がとれるインバーター等も売っていますので、
買っておくといいでしょう。これも非常に役に立ちました。
17.充電式ライト
夜の明かり確保。
電池が無くても光るすぐれもの。
100均でも売ってます。一個でいいのでストックしておいてください。
18.現金
こんな時に金かよ! と思った方。
違います。
こんな時でも金銭での取引が成立する。皆並んで物を買う。
この姿勢は誇りに思っていいでしょう。
で、電気が止まると、ATMが停止しますし、カードも使えなくなります。
ここで現金が無いと買えるものも買えません。
19.防寒着
おそらく何枚もそろえる必要はありません。
信頼性のあるものを1枚用意して下さい。
個人的にはパタゴニヤのアウターが最強だと思います。
値段は張りますが、防寒性能は尋常じゃないです。
次点でコロンビアのアウターでしょうか。
値段は若干パタゴニヤよりも落ちます。こちらも優秀。
安物のダウンを買うくらいなら上記のどちらかを一枚。
というわけで、思いつく限り羅列してみましたが
お役に立てたでしょうか?
私は市街地だったので比較的軽微な被害でしたが、沿岸部の方々は
私が上げたものでは「足りない」と感じるかもしれません。
それでも、これが少しでも役に立てばと思います。
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