VAC バリアスコートの使い方と効果レビュー | 鑑人

コーティング


今回は大人気のコーティング剤、ワコーズのVAC バリアスコートの施工方法や、効果についてまとめてみたいと思います。
以前、「ポリラックの加水実験記事」のコメント欄にて「ムースワン」と一緒に、紹介頂いたワコーズのVAC バリアスコートですが、ガラス系コーティング剤の中では大人気の商品のようですし、レビューのご依頼も多いということで実際に商品を購入して、効果を試してみることにしました。

参考記事

目次

WAKO’SのVAC バリアスコートを購入してみた

今回購入したのがコチラ

WAKO’S VAC バリアスコート お値段 2,700円です。

バリアスコートの存在は以前から知っていましたが、安いコーティング剤をめぐっている私としては、価格が3,000円近くのお値段ということで、個人的には少し高いという印象があったので、購入するには敷居が高く、手が出せずにいました。
今回はコメント欄にて勧めていただいたこともありましたので、意を決して購入してみました。

バリアスコートとは


WAKO’S(ワコーズ)ブランドで有名な株式会社和光ケミカルから販売されているスプレータイプのガラス系ポリマーのコーティング剤です。

WAKOS’S(ワコーズ)製品といいますと、以前の記事で書きましたが、猛烈にプッシュする方と、猛烈に批判する方と両極端に分かれるイメージがあります。

個人的にスーパーフォアビークル、パワーエアコンプラス、フューエルワン、RECS、エンジンオイルのプロステージあたりは結構気に入って使用していますが、この辺りも「効果は気のせい」という方が結構います。

しかしながらWAKO’S(ワコーズ)製品の中でもこのVAC バリアスコートについては大きく批判している方は少な目なんです。
時々不満点を目にする事もありますが、概ね評価が良いようです。

バリアスコートの特徴と効果

WAKO’S VAC バリアスコートは、スプレーして拭き取るだけで、ポリマーが汚れ落としとコーティングの両方を行ってくれる商品です。

汚れは

  • 油やピッチ
  • タール
  • タイヤのカスやブレーキダスト
  • 虫の死骸
  • 排気ガスの汚れ

等々、車の主な汚れのほとんどを洗浄してくれ、尚且つコーティング効果で汚れの再付着を防止します。

「高密度ガラス系ポリマーとオリジナルポリマーレジン」のWハイブリッドポリマーが艶や傷の隠蔽をし、効果は最長6ヶ月。施工後は水洗いだけで光沢を維持できます。

洗浄力については「特殊ハイドロカーボン系洗浄剤」と界面活性剤が油汚れを落とし、虫の付着なども防ぎます。

バリアスコートの施工方法

施工方法はいたって簡単です。

1.洗車して砂埃などを落とす

洗車傷の原因になるので、施工前には必ず洗車をした方がいいでしょう。

特に泥汚れなどは、施工時にMFタオルで引きずると洗車傷だらけになってしまいます。

カーシャンプーを使って、たっぷりの泡で洗車してあげるとよいです。

個人的にはSONAXのグロスシャンプーあたりが使いやすいのでおすすめです。

2.濡れた車のボディーに直接スプレー塗布

濡れた車のボディーにそのままスプレーしても、マイクロファイバータオルに吹きかけてから、ボディーに塗り込むように使用してもOKです。

私は面倒くさがりなので車体に直接スプレーする派です。

3.乾かさず、拭き取る

すぐに付属の専用クロスまたはMFタオルで塗り伸ばすように拭き取ります。
※ 拭きムラになったら専用クロスかMFタオルを濡らして固く絞って拭き取ってやればすっきりととれます。
水滴が残っていても施工可能なのは作業が楽でいいですね。

バリアスコートの施工可能面

バリアスコートの優秀なところは、施工可能面が多彩であるもあります。

施工可能面

  • オートバイ
  • 自動車のボディ
  • ホイール
  • レンズ類
  • スクリーン類
  • ヘルメット
  • シールド等(ミラーシールド加工等の特殊コーティングしているものを除く)
  • 金属・樹脂塗装面の洗浄・保護・コート

という事で、あらゆるところに使用できる優れものの商品です。

レンズやスクリーン類など、透過する製品面にも使用できるのはありがたいですね。

バリアスコートを施工してみる


それでは早速、車に施工してみようと思います。

同梱されているのはスプレー本体と、マイクロファイバータオル。

マイクロファイバータオルですが、この「クロスが凄い」的な評価もあるようですが、その辺のマイクロファイバータオルとあまり違いがあるようには思えませんでした。


施工方法は上記のとおり、ボディーにスプレーして拭き取るだけです。
水分が残っていてもOKとの事ですが、今回は水分をふき取ってから施工してみようと思います。


ボディーに直接スプレーしてみました。思った以上に透明なサラサラした液体です。
MFタオルで塗り延ばすと、若干ムラのようなものが残りますが、乾いたタオルで再度拭き取ればすっきりと落とすことができます。

施工後の状態

施工後の状態です。


まずはボンネット部分。
全体的に光沢感、艶感が増しています。


リヤフェンダー部分。曲線が多い部分なので、光沢感が強くでています。
肉眼で見た場合には、しっとりとした艶感が非常に強く出ています。


ヘッドライト部分から再度写真を撮ってみました。
ボンネットの曲線部分の光沢感が素晴らしいですね。

という事で、全体的に写真は少し暗めですが、なかなか良い仕上がりになったと思います。

パネル実験をしてみる

次にパネル実験です。

いつも通りパネルの右半分だけバリアスコートを施工してみました。
上記写真の通り、予想以上にパネルの色が変化してなかなか良い感じに仕上がっています。
これはなかなかよさそうな感じです。

ただし、この実験で分かったのですが、バリアスコートを完全に拭き取るのに結構苦労しました。油分のようなものが残り、すっきりさっぱり落ち切らないという状態だったので、車に施工した際にはさほど気になりませんでしたが、この辺に気を付ける必要がありそうです。
ティッシュペーパーに一瞬だけ吹き付け、パネルに伸ばしたのでパネルの面積に対する量としては多すぎたのかもしれません。
もっと広い面積であれば問題ない気もします。

バリアスコートを色々な製品と比較してみる


次に、バリアスコートと「ガラス系」と言われる、その他の製品を比較してみます。

スマートミストと比較


次にバリアスコートとスマートミストとの比較です。

スマートミストは価格が安く、効果も高いため、コーティング剤の効果の基準として使いやすいので重宝します。


左半分がスマートミスト、右半分がバリアスコートです。
肉眼での比較ですとバリアスコートのほうが、パネルのトーンが落ちて若干色が濃くなっています。
この時点で、バリアスコートがかなり優秀であると判断できます。

ムースワンと比較


次にバリアスコートとムースワンとの比較です。左がムースワン、右がバリアスコートです。
ムースワンは以前の記事でレビューした通り、価格の割には使いやすい製品です。泡の弾力も強く、伸びもよいので使い勝手がよい製品だと思われます。


いかがでしょう。
写真でもわかる通り、バリアスコートを施工した面の方が、パネルの色のトーンが落ちて傷が目立たなくなっています。
こちらもバリアスコートの方が効果が高いと思われます。

CCウォーターゴールドとの比較


次はバリアスコートとCCウォーターゴールドとの比較。

これも同様に左半分がCCウォーターゴールド、右がバリアスコートです。
CCウォーターゴールドもスマートミスト同様に、効果が高いと評判の製品ですが、パネルのトーンの変化具合から比較すると、CCウォーターゴールドと遜色ない仕上がりとなりました。

他の製品との比較結果

上記比較結果の通り、バリアスコートは他の製品と比較しても、非常に優秀という事がわかりました。

水滴を落としてみる


次に、パネルに施工したバリアスコートに対して、スポイトで水滴を落として、水の滑り具合を比較してみます。
比較対象はスマートミストです。


水滴を落としてみるとコロコロとした丸い水滴が出来上がりました。
撥水が弱い製品の場合は、もっと平らな水滴となりますが、バリアスコート施工面の水滴はコロっとしています。


パネルを傾けてみるとあっという間に水滴が流れ出しました。
水はけはかなり良いようですね。

バリアスコートとプレクサスどちらが良いのか


よく、バリアスコートの比較対象としてプレクサスの名前が上がります。

参考記事

エアゾール缶タイプのコーティング剤で、クリーナー効果もあるとなると比較対象となるのは良くわかるのですが、プレクサスとバリアスコートはどちらが良いのか?
これについては「どっちもどっち」としか言いようがありません。
バリアスコートとプレクサスでは特徴に違いがあるため、単純な良しあしでの比較が難しくなります。
バリアスコートの効果が6カ月を謳っているのに対し、プレクサスは1カ月です。
耐久性という面においては圧倒的にバリアスコートの方が有利になります。

ところが、施工直後の光沢感、傷の隠蔽性のとなると話が変わり、プレクサスは超優秀です。
施工した直後に「全然違うな」とわかるくらいの変化がおきますので、即効性と、瞬間的な光沢感ではプレクサスのほうに分があります。
なので「定期的に洗車して、光沢を保ちたい」ならバリアスコート、「頻繁に洗車して、常に最高の状態に保ちたい」という方であればプレクサスと明確にユーザーのすみわけがされているといいっていいでしょう。

バリアスコートの評価

さて、今回購入したバリアスコートですが、価格が3000円程だというのを除けばなかなか良いものです。
あちらこちらで名前を聞くのも納得できます。
光沢も出ますし、水はけもよい。
ただし、価格が高めなのがネックですね。
普段、試供品サイズの製品や、低価格の製品ばかりを試している私には、バリアスコートは少し高いです。

ですが

使用回数的に、結構な回数使う事ができそうです。
車への施工に1回、あとはパネル実験で少し使いましたが、まだまだ残っています。
施工可能な回数は予想よりも多いようなので、割高というわけでもないようです。

ということで、以上バリアスコートのレビューでした。
少し高めですが気になる方は一度購入してみてもよい商品だと思います。

—- 追記 —-

レビューをしてみてから1年以上が経過。
せっかく購入したバリアスコートを眠らせておくのももったいないので、改めて洗車で使ってみました。



いかがでしょうか?
あらためて使用した感想としては「ムラになりにくくふき取りも楽」という感覚でした。
そして塗広げた直後からわかる光沢感や、傷が目立たなくなる感じは、やはり素晴らしいなぁといった感じ。
大人気なのもうなずける商品だと思います。

コメント

  1. 匿名 より:

    バリアスコートをレビューいただきありがとうございます。

    いつも拝見しております!

    自分は小型車のコンパクトカーなんですが20回以上施工できました、ワコーズに聞いたところ、1週間くらいで被膜として成分変化するようです、硬化なのかはわかりません(笑)
    重ね塗りすると雨日は細かい水滴がびっしりつきまして風でまとめて飛んでいきます。
    また、2~3日で艶の透明感が出ます。
    硬化型ガラスコーティングを施工する際に落とすのに苦労しました。なので定着性も重ね塗りするとすごく良さそうです。
    ワコーズ信者ではありませんが、なかなか良いコーティング剤と思います。3000円は高いですが回数的には一回の金額は低めかもしれません。
    今回は投資していただきありがとうございます。

    • 鑑人 より:

      匿名さん

      コメント&ご愛読いただきましてありがとうございます!

      なるほど、成分変化のための期間が必要なのですね。
      施工直後でもそこそこ効果が見て取れたので楽しみです。
      ※アレコレ他の製品を試したい誘惑に負けそうですが…

      確かに1度あたりのコストは高くなさそうですね。
      水との親和性が良いようで、濡れたボディーに施工して伸ばすってのもできるようですので、さらにもちがよくなりそうですね。

      それにしても、販売元に直接お問い合わせとは…行動力に感服致しました。
      わたしはヘタレなので問い合わせもせずひっそりと実験を繰り返すばかり…

      こんなブログですが、これからもよろしくお願い致します!

  2. ワコーズ信者 より:

    こんばんは。はじめまして。アーマーオール施工についてネットサーフィンしてましたら、こちらの面白いブログにたどり着きました。
    さて、色々拝見してましたらバリアスコートについて記述があるではありませんか!!
    かくいう私も色々とコーティング剤を試してまして、しばらくゼロウォーターに落ち着いていたのですが、知り合いの中古自動車屋が薦めるバリアスコートが良いと言うので、試してみたら自分の洗車頻度と施工難易度のバランスが上手くはまり、現在ではワコーズ信者と言えるくらいどっぷり浸かってしまいました。
    最近は窓ガラスのウロコがとれなくて悩んでいたところ、ワコーズ商品の中にウロコレスなるものがありまして、試してみたら一発で頑固なウロコがとれちゃいまして、私的にはかなりオススメです。

    • 鑑人 より:

      ワコーズ信者 さん

      こんにちは!
      コメントありがとうございます!

      何ともストレートなお名前ですね(笑)。素敵です!

      ウロコレス…。キイロビンのような感じでしょうか。
      視界はクリアな方がいいですよね!

      現段階で私の車はまだクリアな状態なんですが、うろこが気になってきたらキイロビンと併せて比較してみたいと思います!情報ありがとうございます!

  3. nine より:

    まさか1年経ってから再度施工するとは思っていませんでしたw
    鑑人さんのサイトはハードに巡回してるつもりだったのに気がつくのに8日もかかるとは…
    辛口の鑑人さんが珍しく(失礼)褒めていたG’zはなかなかの耐久性がありますね。
    リピートしようかと思いつつバリアスコートも気になっていたので今回の記事で次のコート剤はバリアスコートに決定です!

    • 鑑人 より:

      nine さん

      コメントありがとうございます!

      参考にしていただいた製品が良い結果になり何よりです!
      バリアスコートも良いですよ。

      流石人気製品というだけのことはあるなぁといった感じ。
      安定して使用できるのが良い所ですね。

  4. aston より:

    はじめまして。いつも拝見させていただいております。私は昨シーズンまで、しばらく、カーシャイン製品を愛用してたのですが、どうも休業?とのことで新たなネタ探しで貴ブログを参照させていただいた結果、バリアスコート購入と相成りました。今までの、霧吹きスプレータイプのモノと比べると、多少、拭き取りに重さを感じる場面はあるのですが、施工の楽さ、雨天後の汚れの少なさなど優秀な製品であるのは間違いないと思います。
    さて、話が変わりますが、レーダー探知機等で有名なコムテックが複数のコーティング材を発売したのご存知でしょうか?バリアスコートとは毛色が違うラインアップになりますが、クイック ウォーターなんかは気になる存在なので、インプレなどは注視していこうと思っています。

    • 鑑人 より:

      aston さん

      コメントありがとうございます!

      参考にしていただきありがとうございます!

      なんと…コムテックもコーティングに手を出したのですね。
      全然知りませんでした(笑)

      情報ありがとうございます!
      レビュー候補にいれておきます!!

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