Nexus5Xの記事を書いたばかりですが、「Nexusはルート取ってこそ真価を発揮する」(持論)のですぐさまrootを取ってみました。
rootを取る前準備として環境が必要になります。
Xperiaなどと違いNexusのrootは端末のブートローダーをアンロックしてリカバリーツールからroot用のバイナリを送り込む形となりますが、その処理の大半をコマンドラインから行うととなります。
AndroidのSDKなどをインストールしている場合は特に必要ありませんが、SDKのインストールをしていない場合はインストールをするかADBだけがあればいいのでplatform-toolsだけを使う方法もあります。
root取得だけであればSDKが無くても大丈夫なので、以下のURLよりplatform-toolsをダウンロードします。
1.ブートローダーアンロックのための前準備
ブートローダーをアンロックするとインストールしているアプリなどが削除されるので一度バックアップを取ります。
また、端末の方で開発者向けオプションからOEMロック解除とUSBデバックにチェックを入れておきます。
準備が整った後、一度端末の電源を切ります。
2.ブートローダーアンロック
ここからは、先ほどダウンロードして解凍したplatform-toolsフォルダ内で作業を行います。
解凍したフォルダで何も選択して担い状態でshiftを押しながら右クリックで「コマンドウィンドウをここで開く」を選択します。
ボリュームの下ボタンを押しながらPCとUSBケーブルで接続します。
端末の画面でドロイド君が寝そべっている画面が表示されるとfastbootモードでの接続となります。
その画面が表示されいる状態で、コマンドラインから「fastboot oem unlock」と打ち込んでエンターキーを押します。
端末の画面が切り替わりYES、NOの選択画面が出るのでYESを選択します。
このときの操作は電源ボタンとボリュームで操作を行います。
3.boot.imgの書き込みと暗号化解除
以下のURLからbullhead-mdb08i-boot.zipをダウンロード、解凍しできあがったboot.imgをplatform-toolsフォルダに移動します。
http://forum.xda-developers.com/apps/supersu/wip-android-6-0-marshmellow-t3219344
コマンドラインから「fastboot flash boot boot.img」と打ち込んでエンターキーを押します。
finished.total time:~と表示されれば書き込みが完了となります。
続いてコマンドラインから「fastboot format userdata」と打ち込んでエンターキーを押します。
これによりインストールしたデータの削除と暗号化解除が行われます。
3.カスタムリカバリのインストール
以下のURLより、カスタムリカバリーをダウンロードしたtwrp-2.8.7.0-bullhead.imgをplatform-toolsフォルダに移動します。
https://dl.twrp.me/bullhead/
コマンドラインから「fastboot flash recovery twrp-2.8.7.0-bullhead.img」と打ち込んでエンターキーを押します。
finished.total time:~と表示されれば書き込みが完了となります。
4.端末を起動する
端末をPCから抜いて起動をします。
ドロイドくんの上に表示しているメニューからStartを選んで電源ボタンで決定します。
5.暗号化解除去れいるのか確認
「設定」→「セキュリティ」→「暗号化」でスマートフォンの暗号化となっていることを確認します。
「スマートフォンの暗号化」となっている場合は、暗号化が解除されていることになります。
6.root化
以下のURLよりSuperSUをダウンロードしてNexus5Xに移動しておきます。
https://download.chainfire.eu/743/SuperSU/BETA-SuperSU-v2.52.zip
端末の電源を切り、ボリュームの上下を押しながら電源を入れます。
先ほどと同じドロイドくんが寝そべっている画面が表示されます。
ここで「Recovery mode」を選択して電源ボタンで決定します。
「Install」より先ほどダウンロードしたSuperSUを選択し書き込みます。
再起動後root化が完了となります。
Xperiaに比べるとroot化は簡単ですがほとんどコマンドを打ち込み、ワンクリックで完了というものではありません。
それに、Nexusはキャリアが保証が無くても、ブートローダーのアンロックを行うとメーカーの保証もなくなってしまうので注意してください。
また、ブートローダーアンロックを行うと完全な文鎮もできるため、Xperia以上にくじけない心が必要です。
いつものことですが、自己責任でおねがいします。
ちなみに、ドロイド君って表現は公の場では使ってはいけないんですって。
正式には「アンドロイドロボット」という表記じゃないとだめなそうですよ。
コメント
Nexus 5XをRoot化したのですが、simは認識されているのですが、電話も通信もできなくなってしまいました。
初期状態に戻すのはどのようにやればよいのでしょうか?
保証は全くできませんが、下記URLから対象のファクトリーイメージをダウンロードして初期化をすれば元に戻るのでは無いのかと思います。
ダウンロード後に「flash-all.bat」を実行すると初期化が行われるはずです。
https://developers.google.com/android/nexus/images
症状からするに、通信周りの設定が無くなったのではないかと。
APNの設定はきちんと残っているか確認してみてください。
また、radio-bullhead-xxxxxxxx.imgという通信周りのイメージを焼いてみるのも手かもしれません。
radio-bullhead-xxxxxxxx.imgは上記のファクトリーイメージの中に含まれています。
OSのバージョンとカーネルが合っていない場合も考えられますので、OSにあったバージョンのカーネルを焼き直してはどうでしょうか。
全体を焼き直すのも、radiioだけ焼くのもやりました。そうしたら、「緊急通報のみ」が「通信サービスはありません」になりました。
ほかのスマホにsimを入れたら認識したため、simは原因ではないかと。
この場合はどうすればよいでしょうか。
電波強度アイコンも圏外表示なのでしょうか
「通信サービスはありません」はAPNの設定が無い状態でパケット通信ができない状態だったりすると表示される事がおおいです。
APNの設定があった場合でもモバイル通信しない設定になっている場合も考えられます。
アイコンは圏外で、モバイルデータはオンになっています。
APN設定した方がよいでしょうか?
主観としては、通信事業者を選択しようとすると「ネットワークの検索中にエラーが発生しました」と出るため、
ここを修正すればできるような気もするのですが。
ちなみに、そこで「自動的に選択」をタップすると、
「ネットワークに登録されました」と出ますが、何も起こりません。
うーん、何でしょうね…。
APN設定をしてみれば何かおきるんじゃないかとは思いますが。
カーネルの焼き直し、またはカスタムカーネルを入れてみる
というのも選択肢にはあるとは思います…。
ただどれも「これで解決」という明確な答えにはなりそうもありません。
お力になれず申し訳ありません。
SIMを入れずに通信事業者を選択したら、SoftBankやKDDI等出てきました。
けどそれを選択しようとすると、ネットワークに繋げないから少し待ってと言った文章が出てきてしまいます。
何回か試したところ、1回だけ成功して電波を受信しましたが、10秒ほどでまた元に戻ってしまいました。
原因は何でしょうか…
同じような症状になったことはありましたが
APNの再設定で解決しました。
ただ、全く同じ症状というわけでもないので
あとはちょっと何とも言えませんねぇ…
まさか、いろいろやりすぎてキャリアからブロックされて赤ロム扱いなんてことは・・・・ないですよね…
赤ロムではないと思いますねー。
何回か通信事業者を選択したら、
なぜか今のところ通信はできていますが、機内モードなどで一旦電波の受信を停止すると、
もう1回通信事業者を選択しないと通信できないようになってしまいました。
Rootとは少し関係ないような気もしますが、対処法ありましたら教えてください。
私ならそこまできたら、あきらめてそのまま使いますね…
simフリーnexus5xにてroot化できました。とてもわかりやすくて初心者の私にもできました。
少し迷ったのが、記事の6項目あたりが迷いました。恐る恐る端末で操作しました。
root化すれば動画の手ぶれ補正ができるということだったのでその為だけにrootとりました。
ありがとうございました。
えりーのいずさん
コメントありがとうございます!
無事root化できて何よりです。お役に立ててよかったです!
何事もなくroot化できたと思っていたのですが、カメラアプリがすべて起動しません、、、手ぶれ補正どころではなくなりました、、、。
カメラ関係のアプリがすべて起動しないので、なんらかのデータ欠損があるようです。
バックアップはとっていませんでした、、、。
初期化するしか解決方法はありませんでしょうか?
恐らくですが、その症状はOSのバージョンとカーネルが合っていない場合に起きる問題ではないかと思われます…。
保証はできかねますが、もし試すとしたら
https://www.androidfilehost.com/?fid=24352994023707379
上記よりカスタムカーネルをダウンロードして
リカバリーツールよりインストールをしてみてください。
まさにその通りでした。
上記の内容を試してみました。見事解決致しました!
重ねてお礼申し上げます。
ありがとうございました。
あーよかった…。安心しました。
無事解決できて何よりです!
助かった!
こんにちは。こちら参考にして Nexus5xのrootを奪取しました。
v2.6以降の SuperSUは自動的に必要なパッチ当てもしてくれるので
boot.imgを焼く工程は今は不要のようです。
( http://forum.xda-developers.com/showpost.php?p=23427824&postcount=3 )
↑でカメラが動かないなどの症状がでているのは(もう不要になったので)
更新されなくなってしまっている古い boot.imgを焼いたためと思われます。
私も SuperSUのスレッドをよく見ずに古い boot.imgを焼いて
カメラが起動しなくなりましたが、最新バージョンの factory imageから
適切な boot.imgを取り出して上書きした上で 改めて SuperSUを TWRPから導入したところ
全く問題なく動作するようになりました。
norifuku さん
コメントありがとうございます!
情報もありがとうございます!
サイト情報が少しでもお役に立ててなによりです!
私もroot化できたものの、カメラが動かなくなってしまいました・・・
>保証はできかねますが、もし試すとしたら
>https://www.androidfilehost.com/?fid=24352994023707379
>上記よりカスタムカーネルをダウンロードして
>リカバリーツールよりインストールをしてみてください。
リンク先からboot.imgを取り出して
TWRPから導入するのでしょうか?
もう少し手順を教えて頂けると助かります。
お手数をお掛けしますが、よろしくお願いします。
エイト さん
コメントありがとうございます!
ダウンロードしたZIPをそのまま、TWRPからインストールしてくださいー
ありがとうございます。
無事にカメラが復活しましたw
しかし、Solid Explorerでシステムルートにアクセスしたのですが
カメラのシャッター音のファイルをリネームできません。
本当にroot化出来たか不安です。
もし、システムファイルのリネームの方法を御存知でしたら教えて下さい。
よろしくお願いします。
system に対してのパーミッションは問題はありませんか?
・ファイルを送り込む事が出来る
・送り込んだファイルが削除できる
上記2点が出来れば、ファイルのリネームではなく
置き換えたいシャッター音のファイルを送り込み不要なシャッター音のファイルを
消すという手順で同じ事が出来ると思うのですが…
パーミッションに問題がある場合は
SuperSUの設定を見直しやTWRPからSuperSUを焼き直すなりしてみてください
ありがとうございます。
原因は分かりませんが、再度、初めからやり直したら
システムファイルのリネームができる様になりましたw
本当に助かりました。
始めてroot化に挑戦したのですが
複雑な手順を踏まないとroot化出来ないんですねw
上の人が実行したと思われる
カスタムboot.imgを導入しないやり方で
最新のSuperSUを導入してみたところ
Titanium Backupなどのroot化が必要な
アプリのインストールは出来たのですが
システムファイルのリネームは駄目でした。
その時は、暗号化が解除されていませんでした。
root化するには、SuperSUの導入前に暗号化の解除が必要なのですね。
現在、Nexus5Xでroot取得するには、鑑人様に教えて頂いた方法か
カスタムROMを導入する方法ぐらいしかないのでしょうか?
検索しても情報がなかったので
お気が向いた時で結構ですので
他に方法がありましたら、教えて頂けるとありがたいです。
よろしくお願いします。
root化と暗号化解除は関係はありません。
暗号化解除は、暗号化している状態だとアプリの動作や
バックアップに不都合があったりする場合があるため行います。
ですので、SuperSU導入後に解除しても問題はありません。
暗号化解除の可否はカーネルでの制御となりますので
暗号化解除出来るカーネルを導入する必要がありません。
NexusではTWRPなどのカスタムリカバリーさえ起動すればSuperSUを送り込めるのでrootは取れます。
ただ、rootが取れる=rootアプリが全て使えるとはなりません。
Android 4.4からSELinuxというものが導入されていてこの仕組みにより、
root権限を取得出来ずに起動しないアプリなどもあります。
更新をきちんと行っているアプリではそのままで大丈夫だったりするんですが
場合によってはSELinuxを無効にするなどの施策も必要です。
ただし、その際はセキュリティーリスクが上がります。
この辺は必要な仕組みであるためSELinuxというものが導入されているのです。
また、最新のSuperSUはシステムレスrootとなっているはずです。
これは、今までのroot化と違い、システム内を汚さずにroot化するのですが
こちらもカーネルが対応していない場合は正常に動作しないと思います。
最新のSuperSUと最新のカーネルを利用すれば正常にroot化が行えるのではないでしょうか
純正のカーネル改造カーネルは、OSのバージョンなどに依存しますので
最新のカスタムカーネルを利用するのがいいのではないかと思われます。
せっかくのNexusなのですから純正で使うよりもカスタムカーネルやカスタムROMの導入をして
遊び倒すのがいいとおもいますよー
ありがとうございます。
返事が遅くなってすみません。
色々勉強になります。
root化の世界は奥が深そうですねw
自分はNexus5Xが安くなったので買っただけで
root化やカスタムROM・カーネルに興味は無かったのですが
今回の件でROM焼きも出来るようになりましたw
文鎮とか聞かされていたので
最初はROM焼きとか怖かったですけどw
しばらく使って落ち着いたら
カスタムカーネルやカスタムROMを
色々変えてみたいと思います。
root化もカスタムROMを導入した方が早そうですね。