さて、週末に向け大寒波がやってくるというお話。
これに伴い交通機関のトラブルが予想されます。
タイヤが雪にはまってどうにも脱出できない!
それがまさに「スタック」ってやつですね。
タイヤが空転してしまってどうにもならないそんな状態です。
今回は、車でありがちなトラブル。
スタックについての対策等々まとめてみようと思います。
1.雪道に備えるアイテム
まず、雪が降る可能性がある場合、スタックする可能性がある場合。
もしくは降雪地帯に行く場合備えておきたいアイテムたちを紹介します。
・スタッドレスタイヤ
AUTOWAY(オートウェイ)
降雪地帯にお住まいの方は冬になると当たり前のように履き替えますが、
普段雪が降らない地域の方は1年中ノーマルタイヤの場合がほとんど。
でも、ノーマルタイヤとの雪道での性能は雲泥の差があります。
どんなに運転になれている人でも雪道を走る場合はスタッドレスタイヤ。
ノーマルタイヤで冬を迎える降雪地帯の人はいません。
グリップ力を強化するためにほしいのがチェーン。
スタッドレスタイヤを履いている人でもお守り代わりに
冬場だけはチェーンを積んでいるという人もいます。
乗り心地は最悪になりますが、走破性能は格段に上がります。
凍結路面ですらしっかり食い込んでくれます。
・スコップ
タイヤが雪に埋まってしまったとき、スコップが役に立ちます。
園芸用の小さいシャベルでも、折り畳み式のものでもいいので
積んでおくと安心です。
・バスタオル
万が一のための緊急脱出アイテム。厚手で大きいものが良いでしょう。
タイヤが空転してしまい、まったくグリップしていない状態になったとき、
タイヤの下に噛ませて抵抗力を上げます。
・緊急脱出用のヘルパー
市販の商品でこういった場合に備えるアイテムもあります。
用途はバスタオルと同じで空転しているタイヤに噛ませて脱出するというもの。
・牽引ロープ
どうしようもなくなった時に近くに四駆のパワーのある車がいれば
引っ張ってもらう事もできます。そんなときに使うロープです。
2.スタックしやすい車、そうでない車
基本的にスタックしやすい車は
・FR車
・車高の低いスポーツカー
この2種類。
FFの車両はFR車に比べて雪道での走破性能は高くなっています。
FF車でハマるケースは余程の大雪で、大量の雪が道路に積もっているケースを除けば比較的まれな方です。
4WDの車は言わずもがな。普段の燃費を捨てる代わりに抜群の走破性能を誇ります。
【FR車について】
なぜFR車がスタックしやすいかというと、駆動輪が比較的車重の軽い後輪にあるため。
駆動輪に重量が載っていた方が抵抗が増えてタイヤが雪を噛みやすくなります。
エンジンがタイヤの真上にあるFF車はまさにその形です。
【4WD車について】
FF車より雪道に強いのが4WD。
全タイヤが駆動輪となっているわけですからFF車以上の走破性能を誇ります。
ですが、4WDに乗っている人ですら勘違いしているようですが、
雪道で4WDが完全無欠かといったらそうでもありません。
「4WDは一度滑り出すとどうにもならない」
とも言われています。FF車FR車に比べて車重が重くなるため
滑り出したらコントロールが効かなくなるという事のようです。
【スポーツカーについて】
車高の低いスポーツカーはハマってしまうと「亀」という状態になりやすいです。
タイヤが空転して雪を掘り返してしまう事で、どんどん埋まっていき
車体の腹が雪の上に乗ってしまっている状態。
こうなるとどうにもなりません。
雪道に限らず「オフロード車」と言われる車の車高が高く設定してあるのも
この亀状態にならないためでもあります。
3.スタックしたときの脱出方法
脱出方法もいろいろあります。
組み合わせてやってみると脱出できるかもしれません。
・バスタオル、ヘルパー、もしくは車内のフロアマットなどを空転しているタイヤに噛ませて抵抗を上げる
・タイヤの空気を少し抜いて接地面積を増やす。(再度入れるのを忘れないように)
・チェーンを巻く
・FR車の場合はトランクや後部座席など、後ろに人に乗ってもらう
・押してもらう
・スコップで車体の下やタイヤの周りに体積している雪を取り除く
・前進と後退を繰り返しながら少しずつ雪を踏み固めて進む。
・ジャッキアップして、タイヤを浮かせ、その下に角材等をもぐりこませる
・牽引ロープで引っ張ってもらう
といった感じ。
なお、この中で一番効果的なのは押してもらうのと牽引してもらう方法。
ヘルパーやバスタオルが無い場合は、ボロボロになってしまうのを覚悟で
上着をタイヤの下に噛ませるという方法もあります。
4.注意点
タイヤの下にものを噛ませて脱出する方法をとる場合
脱出方向にヘルパーなどを噛ませる必要があります。
この時に前進方向で脱出する場合はタイヤの前方にヘルパーを噛ませます。
そして押してもらう時は後ろから押してもらうことになるわけですが、
場合によってはヘルパーがタイヤのしたを潜り抜けて後ろに飛んで行ってしまう場合があります。
これが後ろで押してくれている人に直撃すると大けがの原因となりますので、
十分に注意して下さい。
また、脱出しようと焦って急激にエンジンをふかすのは逆効果。
タイヤが雪に噛む前に回ってしまうため余計に滑ります。
また後ろの人に雪を巻き上げてしまうようになるため、
あまり踏み込まず、モリモリ、ズルズルとゆっくり脱出しましょう。
雪道でスタックしてどうにもこうにも立ち往生してしまったとき。
さらに救助までの時間がかかる場合、車中泊はちょっと注意が必要です。
どんどん雪が降り積もる中、車中泊を行うと命の危険が伴います。
寒さなどはもちろんですが、雪が降り積もり、車を覆ってしまうなど
マフラーが隠れてしまう状態になると、排気ガスが逆流してきて
車内に充満し、最悪死亡してしまうケースがあります。
年に1度はこの手のニュースを目にすることがありますので
十分注意してください。
5.予防策
・雪が降ったら家で大人しくしている
・雪が降るところに行かない
・南国に移住
・速めのタイヤ交換・チェーン装着
・雪深いところに行かない
・FR車の場合は後輪近辺を重くする。後ろの席に乗ってもらうなど。
といったところでまとめた雪道対策。
緊急時にこのページを開かなくてもいいように事前準備はしっかりとお願いします。
写真:Stuck Car / Beige Alert
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