5月31日に控えたauの発表会に向け、HTC10の日本発売のウワサがいよいよ現実味を増してきましたが、HTC10発売を前に、ここでちょっと去年話題に挙がったHTCのiPhoneパクリ疑惑について私の思うところをまとめてみたいと思います。
ちなみに私はHTC贔屓なんで、多少は偏りが出るかもしれませんが、なるべく公平に行こうと思います。
発端
画像:the verge
概要についてですが、そもそもに「HTC One A9」がiPhoneに激似というのが発端。
Does it matter that HTC ripped off the iPhone?
この記事は露骨に批判していますね。
っていうか
まぁ並べてみますと確かに似ています
っていうかもはやどこもかしこもレビューなんかをみますと「iPhone6のパクリなのに安くてAndroidな奴」みたいな扱いです。
で、これに対するHTCの反論は「うちはもう2013年にすでにユニボディーのM7出してんだ。パクったのはむしろiPhoneのほう」と反論しています。
HTC Says ‘It’s Apple That Copies Us’ After One A9 Called iPhone Lookalike
本当にパクりなのか
確かに、iPhone6とA9の比較だと、HTCがパクったといわれてしまうとぐうの音も出ない感じなんですが、時系列で追ってみてみると少し見え方が変わってきます。
2012年9月21日 iPhone5発売
画像:wikipediaより
この時点でのiPhoneはこんな感じ。
2013年2月19日 HTC ONE M7発表
画像:HTC
グローバルモデルのHTC ONE M7が発表されました。
日本でauからHTL22として公式発表があったのがこの少し先の2013年5月20日です。
HTCが言っているのはこのモデルのことですね。2013年時点では全くiPhoneとは別物です。
アルミボディーは電波を通しにくいという欠点があったので、すでにHTCはこのアンテナ線となる白帯を採用していました。
ちなみにこのHTC One M7がHTL22としてauから出たとき「なるほどな」と感心したのはこのアンテナの白帯のここの部分。
この縦の1本には意味がありまして、カバーを外して裏面を見ますと
オサイフケータイのチップ部分があるんですね。これの感度を上げるためにスリットを入れてアンテナ線としているわけです。これには少し感動しました。
2013年9月10日 iPhone5s発売
画像:価格.com
iPhone5sになってもデザインに大きな変更はありません。
2014年3月25日 HTC ONE M8発表
画像:HTC
HTCのデザインはあまり変わっていませんね。
2014年9月10日 iPhone6,iPhone6 Plus発表
画像:apple
iPHone6と6 Plusが発表されました。ここで「あれ?HTCのに似てない?」と思ったHTCユーザーは少なからずいるはずです。私はこのころからHTL22を使用していると「なにそれ?iPhone?」と聞かれるようになりました。
つーか、M8に似てるよね?iPhone6。
2015年4月10日 HTC ONE M9発表
画像:HTC
HTC M9が発表されました。デザインはほぼ変わらずですね。
日本ではこいつをベースにHTV31というプラスチックボディーのものが発売されました。
2015年9月9日 iPhone6s発表
画像:apple
2015年 10月20日 HTC ONE A9発表
画像:HTC
ってな流れになります。M7時点でのボディー形状などについてのHTCの反論は筋が通っているようにも見えますね。
でもやっぱり
A9は似すぎだわ(笑)
擁護しようと冷静にまとめてみたらA9が急激にiPhoneに寄ってきて笑ってしまいました。
それでもまだ擁護するなら「iPhone6でデザインをパクられたHTC側からのappleへの意趣返し」とも見れなくはないですね。
単純にHTCが一方的にパクったとは言えないんじゃないのかなぁというのは私がHTC信者だからでしょうか。
上記のとおり、HTCは筐体デザインや搭載しているHTC Senceなど、内も外も洗練されたデザインの製品を出してきたので、別にiPhoneをモロパクリする必要もないとはおもうんですが…。
業績が悪いなんてニュースもあったんで「少しでも売れればなんでもいい」なんて感じで出したんだったらなんも言えないですけど…。
むしろ批判が起こるのわかっていて、あえてこのデザインでだしてappleにケンカ売ったようにも見えます。
意図的に似せた可能性も否定できませんよね。
ちなみにですけど
「そもそもにAndroidがiPhoneのパクリ」
みたいな身も蓋もない話はおいておいてください。それを言ってしまうとどうしようもないし、
「iPhoneもAndroidの便利機能iOSでパクったりしてんじゃん」
とか、不毛な争いが始まりますので…。
そう、今回の結論は
HTCが好きで、業績の芳しくないHTCに少しでも売ってもらいたい管理人のささやかな
HTCばかり悪者にしないで…!
という願いなのです。
日本でAndroidスマホが出始めた時期、国内メーカーのAndroid端末の動作が悲惨な状況下で、Android聡明期から安定した動作とハイセンスなUIを提供してきたHTC。国内ではあっちこっちのキャリアを渡り歩き、最終的にauに着地しました。
私は当時、IS04からHTCのEVO3Dにのりかえて、動作の安定性とUIのすばらしさに感動したっていうだけでHTCファンになった、単なる一般人ですが、それでも本当に思うのは、HTC VIVEといい、HTC10といい、HTCに今年は頑張っていただいて、よい製品を今後も出してもらいたいと思うのであります。あ、あと次期NEXUSがHTCからって噂も立っていますね。NEXUSも気になりますがまずはHTC10の国内発表の確定を心待ちにしています。
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